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インターナショナルキャンプ事業報告
Discover 100 WOW(100=one oh oh=wow)
全国7会場で開催されるキャンプに参加し、その地域をDiscover(発見)
全国、世界の参加者から、異なる文化をDiscover(発見)
知らなかった自分をDiscover(発見)
そして社会を変えるチェンジエージェントになろう!
※ 100周年の100を頭文字を取りワン・オー・オーと読んで、色々な発見をして「WOW」という驚き体験をキャンプでしてもらいたいという意味が込められています。
日本のガールスカウト運動100周年事業の最終年となる2022年夏、全国7会場で中高生約600人が集まる「インターナショナルキャンプ」を開催しました。
このキャンプでは全国各地から集まった少女たちが、4泊5日の宿泊体験活動を通して「よりよい社会」を作るために自身に何ができるかを発見し、SDGs目標5「ジェンダー平等の実現」の達成のために行動を起こせるようになることを目指しました。
全体実行委員長より
HOT NEWS
佳子内親王殿下「インターナショナルキャンプin 戸隠」に御参加
8月7日(日)、戸隠ガールスカウトセンターに佳子内親王殿下をお迎えし、インターナショナルキャンプにご参加いただきました。
参加者たちがそれまでの3日間で「ジェンダー平等の実現」について自分たちに出来ることを考えたことを発表する様子をご覧いただきました。
世界・日本からの参加者
- バックスロッジ(UK)
- アワシャレー(スイス)
- サンガム(インド)
- ウガンダ
- ミャンマー
- タイ
- シンガポール
- 台湾
- 香港
- フィリピン
- カンボジア
- オーストラリア
- フィジー
- カナダ
- アメリカ
事業概要
1)事業の目的 |
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2)主催 |
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3)後援 |
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4)助成 |
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5)開催期間・会場 |
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6)対象・参加人数 |
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7)テーマ |
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プログラム内容とアクティビティー
SDGs目標5に向かってアクションを起こすためのワークショップ、地元の体験プログラム、海外ゲストとのオンライン交流などをおこないました。
SDGsとは何かを知る
「君たち=Leaf諸君!と我らでキャンプTree!」
4泊5日を共に過ごす仲間と出会い、参加者同士で楽しく安全に過ごせるためのルール作りをしました。
「キャンプTreeのお家事情を知ろう」
ファシリテーター役として外部講師2名をお迎えし、カードゲーム「2030SDGs」を実施。参加者は楽しみながらSDGsについて学びました。
SDGs目標5を理解する
「SUNSHINE&WATER(ゲスト)から栄養ゲット!」
SDGs目標5の達成を目指す有識者やユース年代のガールスカウトから、世界・日本の現状や、現在取り組まれている活動についてのお話を聞きました。
「光合成をしてパワーUP!」
ジェンダー平等の実現を目指したガールスカウトの教育プログラムを体験し、SDGs目標5についての理解をより深めました。
「楽しくポジティブにもっとパワーUP!」
オンラインで海外のガールガイド・ガールスカウトと交流をはかり、国際理解の意欲を高めました。
SDGs目標5の達成に向けて考える
「栄養追加でパワーUP!1」
地域の魅力を発見!豊かな自然を生かした体験プログラムや開催県の歴史・文化に触れる施設巡りなど。
「栄養追加でパワーUP!2」
ご当地の食材を生かした料理を作ったり外国のお菓子を持ち寄ったりするなどして、国内地域や他国の食文化を知る機会を持ちました。
「ことりたち(訪問者)出迎え作戦」
翌日の小学生対象オンラインイベントに向けてプレゼン内容を話し合う参加者たち。企画力・表現力が問われます。
SDGs・SDGs目標5について
考えをまとめてプレゼン発表する
「ようこそキャンプTreeへ!」
オンラインイベント「男女平等を実現し、すべての女性と女の子の能力を伸ばし可能性を広げよう」を小学生向けに開催。このキャンプで学んだことや、伝えたい想いを発表しました。
「LEAFディスカバリー」~葉っぱ🍃仲間の声を聴いてみよう
成果発表。自分自身のSDGsに対する思いを発信
「栄養追加でパワーUP!3」
輝く星空のもと、友情の火を囲んでキャンプファイアー。ソングやダンスを楽しみました。
SDGs目標5の達成を目指して、
社会への発信力を鍛える
「大きなLeaf、大きなキャンプTreeへ成長し続けるために」
アドボカシー活動につながる行動ステップを学ぶ参加者たち。よりよい社会を目指して一人ひとりがアクション宣言をして締めくくります。
選択プログラム
録画で3人の話を視聴後、そのうち1人とオンラインでライブ対談
プログラム1
「YOUは何しに海外へ?」
→海外在住日本人ガールスカウトリーダーの話を聞こう!
タイ青木 有澄(静岡県第31団)、カンボジア石塚 咲(神奈川県第79団)、カナダ菅原 朱美(千葉県第1団)
プログラム2
「世界の果てまで知ってQ!」【英語開催】
→海外ガールスカウトリーダーから外国のガールスカウト活動の話を聞こう!
Cat Baxter(アメリカ連盟)、Ong
Eileen(シンガポール連盟)、Kirsten Howard(オーストラリア連盟)
プログラム3
「こんなところに日本人?!」
→世界のガールスカウトを引っ張るリーダーの話を聞こう!
和田 照子会長(元世界連盟理事)、湯田 ミノリ(元アジア太平洋地域委員)、稲浦 綾(前アジア太平洋地域委員)
各会場の活動報告
アンケートグラフ
全国7箇所で開催されたキャンプへの参加者559人(回答者557人)にアンケートを実施し、インターナショナルキャンプでの目標達成について回答してもらいました。
スタッフ感想
オンラインの活用・コロナウイルス感染予防対策など、当日やらなければならないことがたくさんありましたが、たくさんの学び、新しい出会いに感謝したい。想定外のことばかりで、大変でしたが、それ以上に少女たちの笑顔・発信などへの頑張りに感動しました。とても楽しい時間でした。ありがとうございました。
数年ぶりの大人数の対面事業開催となり、感染症対策、野外活動、コミュニケーション不足など、私自身の不安含めて、いつもとは異なる状況の中、開催することができ、最終日まで終えることができたことが嬉しく思います。また参加者が対面で集まることを喜び、プログラムひとつ一つに積極的に参加する姿があり、人と交わる大切さを痛感し、この年代が欲する機会をもっとつくっていけたらと感じました。
コロナ禍での開催でしたが、集えることの喜びを噛み締め、感染対策をしっかりおこない参加できたことを誇りに思います。少女たちの笑顔に出会い、たくさんの学びがあり、また、楽しく協力できる仲間との出会いに感謝したいと思います。ありごとうございました。
ガールスカウト歴は長いですが、今回の全国キャンプのような大規模のキャンプは経験が少ないので今回参加することが出来て本当に良かったです。多くの場面において至らない点が多々あったと思いますが、同じ会場の先輩リーダーに支えられて何とか乗り越えられました。また、地元だけではなく全国各地にガールスカウトはいるんだなと改めて実感することが出来ました。貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。
少女から「リーダーたちのおかげで楽しめた」という声がたくさん届き、嬉しく思っております。野営でソロテント、大雨に炎天下、皇室対応と目まぐるしい5日間でしたが、少女たちの表情がどんどん明るくなっていく姿、心の距離が近づいていく姿を見ていると、やはり全国のキャンプって素敵だな、長期キャンプ・ガールスカウトって最高だなと改めて感じました。シニアもレンジャーのお姉さんたちからたくさんの学びを得ているように感じ、部門が一つではないのも良い刺激になっていたように思います。こうした機会があることで彼女たちもより「続けたい」「ガールっていいな」と思えるきっかけになったと思います。日本連盟の事業だからこそ、リーダーも少女たちも成長できました。本当にありがとうございました!
またよろしくお願いします。
ディレクターはじめ全てのスタッフの方が、とても優しく、適材適所で事業に参加していたので、すごく楽しく事業を終えることができました。また、ユースの育成にも力を入れていただき、多くのことを学ぶことができました。少女たちも初めは久々の大型事業ということで、緊張していた様子でしたが、最終日にはまだ一緒にいたい! と思えるくらい楽しんでいたので、とても嬉しかったです。
海外ガールスカウトの参加は難しかった状況で、オンラインで世界とつながり、また少女たちによるオンラインイベントなど新しい取り組みができるキャンプにスタッフとして参加でき、貴重な経験になりました。盛りだくさんのプログラムの中で、少女たちそれぞれがジェンダー平等について考え、しっかり意見を出し合う姿を見て、これからの時代このガールスカウト活動がとても重要で、社会を変えて行く一歩になると感じました。日々進歩するガールスカウト活動にまた参加していきたいと思います。
コロナ禍にあり、直接顔を合わせてのガールスカウト活動が規制されている中での100人規模の開催であり、コロナ対応はしっかり取りながらの、多くのパトロールを組んでのガールスカウト活動は、体験を通じての学びにつながると思いました。
ちょうど100周年のときに在籍していて、一部分でも記念のキャンプに関わることができたことはありがたいことだと思います。
まずはこのコロナ禍を乗り越えての事業の計画から実施まで、たいへんお疲れ様でした。厳しい判断もおありになったことと思いますが、少女たちにとっても一つ一つ、感染症対策から事前の準備、会場までの旅、そして会場での事業、どれをとっても貴重な体験となったと思います。困難を乗り越える方法を諦めずに模索すること、それを何より実行委員の方々の背中から少女たちは学んだと思います。ありがとうございました。また、オンラインで世界中と繋がることができる、というのは新しい経験でこれからの活動の幅を広げるものであり、ピンチをチャンスに変える、ガールスカウト精神ならではの方法だと思いました。
開催までの道のり
2017年度
全会員対象のアンケートの結果、キャンプを開催することを決定
2018年度
2018年度連盟長会議で発表した開催要項をもとに準備開始
2019年度
オリンピック開催年(2020年)を避けて、2021.3月~2022.3月の間に戸隠ガールスカウトセンター及び全国26カ所の国立青少年教育振興機構施設で開催する予定で検討
2019.6月 全体実行委員会始動
2019.7月 Facebook立ち上げ
2020.1月 現地実行委員会募集
2020.2月 現地実行委員会説明会
2020年度
2020.5月理事会 新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、開催時期等の見直しを決定
2021.2月 開催延期のため、オンラインでカナダ・オーストラリア・シンガポールのゲストスピーカーと交流するガールスカウトカフェ インターナショナル編を実施
2021年度
2021.5月 ガールスカウトカフェ アワシャレーナイト編を実施し、アメリカ・台湾・イギリスのゲストスピーカーとオンライン交流
2021.7月 ガールスカウトカフェ サンガムナイト編を実施し、マレーシア・インド・アメリカのゲストスピーカーとオンライン交流
2021.11月 ガールスカウトカフェ アワカバニャday編を実施し、メキシコ・ブラジル・ベネズエラのゲストスピーカーとオンライン交流
2022.1月 現地実行委員会&当日スタッフ募集
2022.7月~8月に戸隠ガールスカウトセンター及び全国7カ所の国立青少年教育振興機構施設で開催する予定で準備を再開
2022.2月 ガールスカウトカフェ パックスロッジ編を実施し、オーストラリア・アメリカ・イギリスのゲストスピーカーとオンライン交流
2022年度
2022.3・4月 現地実行委員会説明会
2022.4月 参加者募集・看護師募集
2022.5月 ガールスカウトカフェ インターナショナル編を実施し、ニュージーランド・アメリカ・香港のゲストスピーカーとオンライン交流
2022.5月 海外スタッフ募集
2022.6月 小学生向けオンラインイベント参加者募集
2022.6月 海外スタッフ説明会
2022.6・7月 現地実行委員会打ち合わせ
2022.8月 全国会場で開催
ガールスカウトカフェとは・・・100周年記念インターナショナルキャンプのプレイベントとして、中学生・高校生年代の少女たちが海外のガールスカウトと語らうオンラインイベント。
2022年8月。インターナショナルキャンプを予定通り全7会場で実施いたしました。
大きなケガはなく、途中で中止することもなく、何より日本のガールスカウト運動100周年事業のしめくくりとしてガールスカウトや一般の少女たちがリアルに出会い、語り合い、さまざまな体験が出来たことを純粋にうれしく思っております。「このキャンプを成功させたい!」とご賛同いただいた国内外全ての方々のお心とご協力がなくては成しえませんでした。誠に感謝申し上げます。
日本でのガールスカウト運動開始は今から102年前の大正9年=1920年。この間にはさまざまな事がありましたが、当時も世界的には感染症が大流行していたとの事ですし、世界情勢が不安定なのは今とあまり変わっていないかもしれません。だからこそガールスカウトは一貫して、「すべての少女と女性」がよりよい社会に暮らせるよう、奉仕の精神を胸に、彼女たちをとりまく環境・問題に向き合い、力をつけるための社会教育活動を続けてきましたし、この精神はこれからも変わりません。
グローバル化によって、物理的・時間的距離が縮まった今日の世界で求められる女性、のみならず責任ある世界市民の姿はより多様なものとなっています。時代の変化に合わせ、少女と女性が自らの可能性を最大限に開拓し、地域コミュニティで、そして世界で活躍できるよう、ガールスカウト教育も進化し続けなければなりません。オンラインやビデオを通じて先輩や世界の仲間とつながったり、少しでも交流する事が出来たのはこの時世の産物です。
本キャンプでは未来の地球を想像し、それぞれが社会を変えるチェンジエージェントになるべく、これからは自分がやること、やってみたいことについても考えました。キャンプで得た財産を自分自身やこの機会にとどめず、今後もSDGsに象徴されるグローバル社会の課題に積極的に取り組み社会にポジティブな変化をもたらす存在になる事、ガールスカウト自身が成長していく必要がある事を感じながら。人とふれ合って、語ってぶつかって。理解し合う体験や努力は尊いと再認識する機会ともなりました。
変わらないガールスカウト、変わるガールスカウト、そして、世界を変えていくガールスカウト。私たちは少女たちと共にさらに進化し、発展していきます。