COMMUNITY ACTION CHALLENGE 100 プロジェクト 2017年 受賞チーム

このアワードは、2017年に「コミュニティアクション チャレンジ100 プロジェクト」としてガールスカウト会員を対象に始まりました。

2016年12月1日から2017年5月31日までに、活動報告のあった「プロジェクト」18件について審査の結果、以下のとおり決定しました。2017年の表彰は、2017年度連盟長会議(11月開催)にておこない、所属する都道府県連盟長に表彰状を手渡しました。チームメンバーは、団・県・国を超えてまたがっていることがあるため、チームリーダーの所属連盟長に表彰状を預けました。

チャレンジ賞 6グループ

浦安市のロケ地をめぐって国際協力チャリティウォーク

チーム名:市浦歩きたガール

千葉県第52団・千葉県第80団レンジャー部門のプロジェクト
発展途上国の少女や女性が自立できる世界になることをビジョンとした。

  • 目標
    ケア・インターナショナル ジャパンのキャンペーンを通じて、自分たちの企画でこのキャンペーンを40人以上の人に知ってもらうこと。
  • 影響を与えた数
    13人の参加者があり、スポンサーからの寄付(6.5kmを13人で歩いた歩数の合計:156,000歩を1,000歩=1円換算した金額156円)が途上国に送られたほか参加費、Tシャツの売上、寄付等から11,477円を寄付した。
  • 学んだこと
    「テレビで見るだけではわからないことがたくさんあり、経験することが一番だと強く思った。」など、参加者が今まで知らなかったことを知ることができた。国際協力というのは、たくさん寄付することよりも、実際にアクションを起こして、支援する国の人たちのことを考えて、思いを馳せること、思いの伴った支援をすることが大切だと感じるようになった。時間を大切にしようと思い時間を意識するようになったなど。
  • 今後の展望
    今後もキャンペーンを通じて知り、感じた「国際協力というのは、たくさん寄付することよりも、実際にアクションを起こして、支援する国の人たちのことを考えて、思いを馳せること、思いの伴った支援をすること」を将来に渡って意識していきたい。

ガラクタの山プロジェクトⅡ

チーム名:まゆかじ

レンジャー部門2人のプロジェクト。アジア、アフリカの保健医療が改善されるようになることをビジョンに、以下の目標をかかげ行動した。

-世界のために自分たちに今できることを考えて行動する
-この活動によってアジア、アフリカの保健や医療の人材が不足していることを知る

  • 活動
    -2016年4月~9月の期間で目標5kgの古切手を回収して、日本キリスト教海外医療協力会へ送る
    -会員の家族、家族の職場、学校、公民館などに使用済み切手回収箱を設置するよう働きかけるなど
  • 影響を与えた数
    団、他団のガールスカウトと家族50人、婦人会60人、公民館他10人、学校(生徒会、先生)300人の合計420人に影響をもたらした。
    アジア・アフリカの医療従事者の教育に対する支援をすることで、今まで教育を受けることができなかった少女が、受ける機会を得ることに繋がり、少女と女性にとってよりよい社会になったと考える。具体的な変化としては、教育の支援をおこない、貧しい地域の人々が貧困から抜け出す・医療従事者が足りなくて、十分な治療を受けられない地域を減らすための支援となった。また、日本国内では、今まで捨てていた使用済み切手にも、世界のために役に立つ利用方法があることを知ってもらうことができた。
    このプロジェクトに取り組むことにより、自分たちが考えたプロジェクトが、社会に影響を与えていることを実感し、よりガールスカウト活動を熱心におこなうようになった。ガールスカウトだけでなく、地域や学校にも回収協力に出向いたので、地域の人々との繋がりが深まった。また、協力してくださった人々に、使用済み切手も役に立つことを知ってもらえた。私たちは3月で高校卒業のため、この活動を継続できないが、できれば団のシニア、レンジャー(中高生)たちがこの活動を継続して、活動の幅を広げてほしいと思っている。

涼しい風をもう一度

チーム名:愛知県第13団レンジャー

愛知県第13団レンジャー部門2人のプロジェクト 最近、後回しにされていると感じる「地球温暖化問題」について考え意識して過ごせるようになることをビジョンとして活動を開始した。岡崎市内でグリーンカーテンを栽培する家庭が増えることをゴールとした。

  • 目標
    -グリーンカーテンを自分で作る
    -熱中症の原因と予防について知る
    -グリーンカーテンの作り方をまとめる
    -栽培キットを作成し市内で配布する
    -配布プロジェクトの継続化
  • 影響を与えた数
    500人の人に影響を与えた。
  • プロセス
    2015.5  愛知県第13団レンジャー部門集会にて自分たちの課題を話し合う・プロジェクトを立ち上げる
    ~2015.9 栽培実験・熱中症についての学習
    ~2016.3 「苗の育て方」「熱中症について」の パンフレット作成
    ~2016.4 資金調達のため、愛知県連盟の応援プロジェクトに応募した。実施日に向けて、団に協力要請。栽培キット作り
    2016.4.30 岡崎こどもまつりにて500セットを配布
    ~2016.11 ふりかえり・レポート作成、岡崎連絡協議会へのプロジェクト提案
    2017.1  協議会でプロジェクトのプレゼンテ-ション
    2017.2  今年度の協議会事業(年長部門)に決定
    2017.3  県連盟で活動報告
  • プロジェクトを通して学んだこと
    -企画を立てることの意味や大切さを体感した
    -企画の進み具合を確認していく体験により、最後まで企画をやり遂げる力を身に付けた。
    -相手のある活動において、どうしたら理解してもらえるか?どう伝えるべきか?を考えるようになった
    -次の年代のガールスカウトが、自分たちは何をしようと考えるようになった
  • 展望
    このプロジェクトの今後としては、13団レンジャーのプロジェクトを足がかりとし「涼しい風をもう一度 第2ステージ」と名付け、岡崎連絡協議会の2017年度事業となったので、更なる拡充ができるようアイデアを出していきたい。「自分でできる発信」「PDCAを自らの手でおこなう体験」「その姿でシニア部門や年少部門の少女たちの刺激になる」ことにつながる課題発見力をつけていきたい。

女の子がつくる暴力のない世界

チーム名:チーム 菩薩

和歌山県連盟 4カ団レンジャー部門4人のプロジェクト
男女関係なく、互いを尊重し合い、信頼できる世界をビジョンとし、Stop the Violenceキャンペーンのブースを持ち、多くの人にデートDVを知ってもらうことをゴールとした。

  • 目標
    -ガールスカウトまつりのブースでおこなう内容を決める
    -デートDVについて調べる(現状を調べる)
    -デートDVについて知ってもらうための方法を考える
    -活動目的を考える
    -予算や時間などを具体的に計算する
    デートDVという言葉を知ってもらうことは、少女や女性を守ることにつながるため、少女と女性の視点に立つことができたと思う。私たちが担当したブースに参加した人は20人で、活動する前と比べると、“デートDV”という言葉は知ってもらえたと思う。
  • 展望
    まだまだ知らない人も多いので、これからも“デートDV”という言葉を広めていく活動が必要と考える。今回の取り組みでは、20人にしか影響を与えられなかったので、次は予定していた100人を目指し、今回よりレベルアップした活動をしていきたい。

ハートプロジェクト

チーム名:ハートプロジェクト

福岡県第18団シニア部門・ジュニア部門のプロジェクト

配布した「モッテコちゃん」カード
  • ゴール
    まず自分から、そして家族、友達、団や県連盟、日本連盟のガールスカウトや周りの方々の一人でも多くの人が、この運動を知り、エコバッグの持ち歩きを心掛け、継続したごみの減量、二酸化炭素の削減に繋げ、この運動をみんなで地球を守ろうと継続して取り組むこと。
  • 内容
    一人でも多くの方々に、この運動を知ってもらうため、この輪を広げるために、地球環境について学び、同じような活動をしている他団体とも交流を持ち進めることを目標に活動した。生活している中で、買い物におこなったり、ごみを必ず出したりすることによりこのことに気付き、年少部門のガールスカウトをはじめ、自分にもできることだと認識できたと思うので、少女と女性の視点に立った活動であった。そして、地球環境のことを考えた運動なので、自然や動物や人間のために、レジ袋一枚からでもみんなで取り組むことで、よりよい社会へつながったと思う。これは、少女と女性が取り組み協力しやすい運動だと思う。「ガールスカウトの日」には新聞紙の袋の折り方の説明をして、レジ袋の削減に繋げてもらうようにした。
    「モッテコちゃん」カード配布総数375枚・新聞紙の袋総数483枚
  • 影響を与えた数
    団内配布数175枚、県連盟200枚、声掛けによる配布1,000人。
    このプロジェクトを考え、行動をした少女たちが、大きな地球のために、一枚から一人からこの小さな運動の輪を広げること、そして続けることの大切さを感じたことが一番の変化である。この活動を通して、考え行動をすることの大切さも学び、いろんなことに思いをはせ、行動しようと前向きな姿勢になった。少女が自分の言葉で説明することで、自分をはじめ、団内や県連盟、友達など、声を掛けた人々が小さい協力で地球環境の役に立つということがわかり、意識が変わった。
  • 今後の展望
    福岡市でも環境についていろいろな取り組みをされているところがあるので、一緒に活動できるところに参加したり、環境について学び、ガールスカウトとして、この運動の輪を広めていきたい。

高鍋歴史めぐり

チーム名:日本のひなたパトロール

宮崎県第2団レンジャー部門のプロジェクト

  • ビジョン
    地元に誇りを持ち、社会人になり地元のことをアピールできるような人が増えるようにする。また、他の地域から来た人へ自分の言葉で地元の案内ができるようにする。 このプロジェクトを発信源として九州、全国、全世界へと”Walk in Her Shoes” の活動を広め、より多くの人が世界中の女性や女の子のために手をさしのべる。そして女の子も男の子も平等に教育を受けられる世の中にする。
  • ゴール
    このイベントを通してたくさんの方に、世界の水問題、途上国の女性や女の子の現状、フェアトレード、高鍋の歴史などへ興味、関心を持つ機会を与える。そして、それをきっかけに、自分も何かできる、やってみようという人を増やすこと。
  • 目標
    2017年5月28日までにこのプロジェクトとメンバーが所属する学校での募金(3,000円以上)、「公益財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン」がおこなっている「集めて国際協力」のはがき(100枚以上)、トレーディングカード(50枚以上)を集めて寄付する。 参加者全員で6キロを完歩する。 「C」のポーズをした写真(10枚以上)を #歩く国際協力 と#(ハッシュタグ)を付けて投稿する。
  • 少女と女性の視点
    みんなで協力して楽しんでポリタンクの水2個を約6キロ運ぶことはできたが、実際は厳しい環境の中で少女と女性が毎日水を運んでいると考えると、水の大切さはもちろんだが、教育や女性の社会進出の機会を奪っているということにも気付かされた。また、参加者をはじめ、協力してくださった方々の国際協力や町の歴史、ウォーキングなどへの意識の変化があったため少女と女性にとってよりよい社会になったと思う。Walk in Her Shoesのキャンペーンの主催者である公益財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン様への募金11,000円や「C」のポーズをした写真の投稿は、ガーナの2歳未満の赤ちゃん5,000人の栄養改善とお母さんたち3,000人の経済的自立支援に役立てられたり、書損じ葉書511枚はケニアで鉛筆511本分に、トレーディングカード578枚はルワンダで57食の給食に、古切手350gはタイでの支援活動に役立てられるので、少女と女性にとってよりよい社会につながる協力ができた。
  • 影響を与えた人数
    参加者52人(一般16人含む) 後援団体(高鍋町教育委員会、高鍋町観光協会、高鍋商工会議所、たかなべまちの駅連絡協議会) 宮崎日日新聞・ガールスカウト宮崎県第2団のFacebook・実行委員の学校などで、このプロジェクトを知ったり、協力をしたりした方たち
  • もたらした変化
    自分たちも、郷土の町と世界の少女たちへの関心を高め、自分たちの力に自信を持つ変化があった。日頃は、商店街を歩く人はあまり見かけないが、一時的ではあるが、このチャリティーウォークで大勢がお店を外からゆっくり眺めながら歩くよい機会となった。また、今回のコースには、商店街に8カ所「たかなべまちの駅」に加盟しているお店があり、実際にトイレをお借りしたが、このまちの駅を知ってもらう機会となった。地元の特定非営利活動法人「しろはと工房」が普段販売しているクッキーの材料の砂糖を、フェアトレードのマスコバド糖に替えてオリジナルのクッキーを作ってもらった。5月に3回注文して216個をイベント参加者や関係者にお渡ししたり、県内のガールスカウトの方に販売したりした。日頃の活動で使用している施設の方に「フェアトレード」について知ってもらう機会を作ることができたように、多くの方にフェアトレードに関心を持っていただけた。
  • 展望
    意識の変化を環境の変化に変えていけるように、自分たちで企画するさまざまな活動を通して、世界中の女性や女の子のために手をさしのべたり、女の子も男の子も平等に教育を受けられ世の中に変える。