第3回コミュニティアクション チャレンジ100 アワード(2021年)受賞チーム

2020年5月7日から2021年3月31日までに、活動報告のあった2020年度「プロジェクト」30件について、書類およびプレゼンテーションにて審査の結果、以下のとおり決定しました。 10月10日(日)国際ガールズメッセにて受賞チームの活動報告と表彰をおこないました。各チームの活動内容と、活動報告動画をご覧ください。

コミュニティアクション賞 2グループ

ジェンダーフリーな制服を⽬指そう

チーム名:三⽥国際学園⾼校⽣徒会 企画担当部

チームメンバー:高校生年代

  • ビジョン
    男女ともにスラックス着用が許可されることで、学校に関わる全ての人がジェンダー平等を意識し、持続可能な社会を実感できるようになっていくこと。
  • 活動を始めたきっかけ
    ボーイッシュな女の先輩がスカートをはいている姿を見て、女子生徒がズボンをはけるようになればもっとありのままでいられる生徒が増えると思ったこと。
  • 活動内容
    –企画書提出
    –販売開始
    –生徒会新聞発行
    –都内の私立中学高等学校協会第八支部での活動報告
    –生徒会誌への活動報告
  • 活動の成果
    男女ともにスラックスの着用が許可され、生徒をはじめ、学校に関わる人たちがジェンダー平等を意識できるようになった。「スカートをはくのが嫌な自分にとっては、すごく嬉しかったし、気が楽になって、良かったと思います。」などの着用者からの声が得られた。
  • 今後の展望
    女子生徒のネクタイ着用の是非や、男子の制服についてなど、ジェンダー問題に関する制服についての課題はまだ残っている。多様性をより認めるような学校づくりのために、目標に向かって一歩ずつ前進していきたいと思う。

⾒過ごしジェンダー問題ゼロプロジェクト︕

チーム名:ジェンダー意識⾼いteen

チームメンバー:高校生年代

  • ビジョン
    ジェンダーについてオープンに話せる環境で自分の意思を主張できる社会になること ・活動をはじめるきっかけ ジェンダーに関わる問題が身近にあるのにも関わらず、それに気付かない現状に違和感を持った。
  • 活動内容
    –動画付きアンケートと動画を作成。 アンケートと動画内容は、全ての人に配慮した。
    YouTube動画はこちら
    動画はジェンダー平等に関する問題を全く知らない人に向けて作成した。
    –メンバーの通う学校でアンケートを実施。
制作したYouTube動画
  • 活動の成果
    –約84%の人が動画とアンケートを通してジェンダー平等に関する意識が高まったと回答した。
    –アンケート実施後学校内でジェンダー平等を意識した発言が生徒同士で見られるようになった。
    –教師からも、性別欄を男女以外も作るべきという発言があった。
    –生徒会で女子トイレの色を決めるときにジェンダー平等を意識した発言があり、配慮した色に決定した。
  • 今後の展望
    – 高校生が社会問題について討論するオンライン企画をおこなっており、参加人数を増やす。
    Instagramフォローはこちらから 
    – 自分の団でジェンダーに関する活動を年少部門のガールスカウトに向けておこなう。
開設したInstagram

日能研賞 1グループ

for our future

チーム名:SAKURA

チームメンバー:高校生年代

  • ビジョン
    クオータ制導入とワークライフバランスの充実化によって、今よりも多くの女性が社会進出を遂げ、社会貢献が出来るようになる、そして、社会の変化とともに、人々の性別分担意識への変化が表れること。 企業における社会福祉の充実化、企業だけでなく国会議員のリモートワークの導入。 以上二つをおこなったうえで、クオータ制の導入ということをプロジェクトのゴールに設定した。
  • 活動を始めたきっかけ(課題とした理由)
    きっかけは、ガールスカウト日本連盟主催の次の行事に参加したこと。一つ目の「院内集会」で62%の女子高校生がジェンダー差別をみたり受けたりしていると知り、ジェンダーに興味を持った。 そして、全国キャンプ「ジェンダー × 社会」でジェンダーギャップ指数について学んだ。特に政治経済分野に着目すると日本のジェンダー不平等が明らかになっており、この数値は女性管理職及び女性国会議員の割合が深く関係していることがわかった。
  • 活動内容
    –日本、世界のジェンダー問題、女性の社会進出の現状を知る
     ・諸外国の女性の社会進出について調べる
     ・日本・韓国・中国・台湾の女子中高生を対象にジェンダーとアジアの経済における女性の社会進出についてのアンケートを実施
     ・高瀬参議院議員との対談
    –クオータ制の導入
     ・パリテキャンペーン
     ・パリテカフェ
    –ワークライフバランスについて知る
     ・ワークライフバランス充実化のためのアンケートを実施
    –国会に請願する
  • 活動の成果と今後の展望
    プロジェクトを通じて高校生が今の日本に危機感を感じていることを多くの大人の方々に伝えることができた。大人の方々や同世代の方々が自分の活動を応援し協力してくださったことで、自分の力で少しでも困っている人を助けたいという気持ちが一層大きくなった。アンケートをはじめ、実行委員やオンラインイベントを通じて自分の意思を発信できたことで、それを見た方々のこれからの選択や考え方が良い方向になればと思う。すぐに影響や効果が出るプロジェクトではないが、昔と比較すると政府や大人の取り組みは活発化しており、ジェンダーや女性社会進出問題についての教育が導入されたり、子育て政策にも力を入れている。長期的に見て今からアクションを起こすことで私たちの世代が政府に参画するようになったときに今よりももっと性別分担意識に変化が現れる社会になると思う。

チャレンジ賞 2グループ

⼥性に平等な社会を︕

チーム名:Link(リンク)

チームメンバー:中学生

  • ビジョン
    女性への暴力がなくなり、みんなが安心して暮らすことのできる社会にする。
  • 活動を始めたきっかけ
    北陸東海地区年長部門事業のプログラム『ジェンダーの不平等や女性へ の暴力をなくすためのキャンペーンをおこなう』に取り組んだことで、このキャンペーンをもっと多くの人に知ってもらい、女性に対する暴力がなくなって欲しいという気持ちが強くなった。
  • 活動内容
    パープルライトミニミニコンサートの開催
  • 活動の成果
    –政府の活動に少しでも関わることができた。
    –コンサートを通じてキャンペーンを周知した。
    –「ジェンダー平等を実現する」の意味はLGBTQだけでなく、身近にある女性に対する性暴力もジェンダー問題に含まれていると知った。
  • 今後の展望
    ビジョン達成に向けて、より多く、より広く「パープルリボンキャンペーン」を知ってもらうための行動をおこす。
    【具体的な行動】
    –行政にパープルライトとコンサート募金を寄贈、作成したポスターの掲示を依頼する。
    –内閣府の「パープルライトアップ」に申請し、キャンペーン期間中のライトアップをおこなう。

男⼥共助プロジェクト

チーム名:sky blue

チームメンバー:高校生年代

  • ビジョン
    性別に基づくイメージや価値観を変え、一人ひとりが輝ける世界を実現する
  • 活動を始めたきっかけ
    ガールスカウト日本連盟主催の全国キャンプに参加し、ジェンダー平等について学んだことをきっかけに商品名が与える影響の問題点に気付いた。商品名が人の意識に与える影響を企業にも知っていただけたら、人が持つ無意識な思い込みに影響を与え、誰もが生きやすい社会への一歩になると思いこのプロジェクトを始めた。
  • 活動内容と成果
    以下の目標を設定し活動した。
    目標① オンラインで署名活動をおこない人々の賛同を得る
    成果① 総署名数7268件
    目標② 多くの人にジェンダーについて知ってもらう
    成果② 署名活動で問題定義したことをきっかけに、Twitterトレンド入り、日経ビジネス、高校生新聞オンライン、毎日新聞など多数のメディアに取り上げられた。
    目標③ 企業に手紙を書く
    成果③ 4月5日に企業に署名結果や応援コメント、私たちの思いについて述べた手紙を提出し、返事をいただけた。
  • 今後の展望
    –固定観念にとらわれないもっと生きやすい社会にするため、今まで以上に活動していきたい。
    –私たちのように「女性=食事を作る人」というイメージがあることで、将来を不安に思う未来の女性と少女たちのために声を上げ続けていきたい。一人一人が生きやすい世界を目指して、私たちはこれからも活動していく。