第4回コミュニティアクション チャレンジ100 アワード(2022年)受賞チーム

2020年5月7日から2021年3月31日までに、活動報告のあった2021年度「プロジェクト」26件について1次審査の結果、8件が最終審査の対象となりました。書類およびプレゼンテーションにて審査の結果、以下のとおり決定しました。 10月16日(日)に開催したガールズメッセ2022にて受賞チームの活動報告と表彰をおこないました。各チームの活動内容と、活動報告動画をご覧ください。

コミュニティアクション賞 2グループ

Let’s help somebody world with a memory 思い出と共に世界の誰かを助けよう

チーム名:Pitty

チームメンバー:高校生年代

  • ビジョン
    活動を通じて学園の生徒が、他国の同世代の女性たちにとっての問題を知り想像してもらうこと。そして寄付を「楽しく」すること。
  • 活動を始めたきっかけ
    私たちは日本という比較的恵まれた立場にいるが、少女や女性の幸せとは何かということに疑問を持ったため。
  • 活動内容
    -文化祭の物品販売においてハンドメイド商品を生徒に買ってもらいやすい価格で販売した。
    -税理士の先生方に社会の仕組みなどの講義をしていただきながら計画や商品の価格設定の仕方までを教わった。
    -購入者の生徒は自分のお金の使い道を知ることができるよう、寄付先を投票できるようにした。
    -物販企画の利益をプランインターナショナルに寄付をした。
  • 活動の成果
    学園の生徒には寄付活動を身近に感じるキッカケを作り、実際に「少女」と言う視点から問題解決に向けお金の使い道の理解を深めることができた。
  • 今後の展望
    私たちだけの活動で終わるのでなく、この流れが広がってほしいという思いから、私たちの賞金を元に、秋頃より後輩達が物販活動をおこなう予定。その際に私たちはアドバイザーとして自分たちの経験からサポートをおこなう。

生理の貧困をなくそう!

チーム名:大口明光学園に集いし5人の有志たち

チームメンバー:中学生・高校生年代

  • ビジョン
    生理の貧困への理解が深まり、女性が誰ひとりとして困ることなく生理用品を手に入れることをきっかけにして、男女共同参画社会を実現し、SDGsの「貧困をなくそう」の項目を達成すること。
  • 活動を始めたきっかけ
    鹿児島県の生理の貧困の支援率が全国最下位だという現状を知り、自分の学校及び地元伊佐市から私たちにできることはないかと考えた。
  • 活動内容
    -校内アンケートの実施
    -ポスター、プリント配布による生理に貧困問題の啓発
    -第2次伊佐市男女共同参画基本計画へ貢献するための募金活動
  • 活動の成果
    伊佐市に募金の寄付をきっかけとして伊佐市の公共施設のトイレに生理用品と無料で交換できるカードが設置された。また、女性を取り巻く問題の解決を目指して活動されている、女性サロン室の方々と情報を共有する機会を設けていただいた。
  • 今後の展望
    生理の貧困をはじめとした女性を取り巻く問題について正しい知識を得てもらい、「生理の貧困」という言葉が使われなくてもいい社会にしたい。

日能研賞 1グループ

パープルリボン大作戦

チーム名:パープルジュニア

チームメンバー:小学生・中学生

  • ビジョン
    同年代の女の子が自分自身を大切にし、嫌なことは「いや!」とはっきり言える勇気を持つこと。
  • 活動を始めたきっかけ
    コロナ禍においてインターネットは急速に身近なものとなり、SNSで知り合った大人から小学生が性被害を受ける事件が増えていることを知った。同年代の女の子にこの事を伝えるべきだと思った。
  • 活動内容
    女性や子ども対象の講座に参加。専門家を招き小学生向けのワークショップを開催。
    活動報告し、パープルリボンをイメージしたヘアピンとカードを手渡した。
  • 活動の成果
    小学生の性被害に「気持ち悪い」「怖い」等の声が上がるも、ワークショップ後の気持ちの変化では「嫌だとはっきり言おうと思う」「ヘアピンをつけると勇気がもてそう」と前向きな回答が得られ、自分自身を守る意識が高まったといえる。
    今回の活動は市の広報誌に取り上げられ、市民に活動を知ってもらうことができた。
  • 今後の展望
    今後、分かりやすい表現でパープルリボン運動を絵本にまとめ、多くの女の子に情報を発信し続けたい。

チャレンジ賞 3グループ

わたしとからだプロジェクト

チーム名:CHERISH!

チームメンバー:中学生

  • ビジョン
    少女や女性たちが体の知識や防犯意識を持つことで、快適に、元気に、安全に過ごすことができる。
  • 活動を始めたきっかけ
    -子宮内膜症のことを知って服薬することで、ひどい生理痛がとても楽になったこと。
    -SNSで知り合った男性による女子中学生誘拐事件が報道されたこと。
  • プロジェクトの目標
    体の知識や防犯のことを知るきっかけと、それらを自分や周囲の人に繋げて考える時間を作る。
  • 活動内容
    -思春期の心と体の変化、プライベートゾーン、生理の仕組みを説明。
    -布ナプキン、タンポンなど5種類の生理用品を用意し、リーダーたちの生理用品のエピソードも紹介。
    -年代、生理痛の程度、婦人科疾患、妊娠経験などがバラバラなリーダーたちがこれまで人生を紹介し、ライフプランと体の変化の関係について説明。
    -自転車の窃盗やお金のトラブルなど身近な犯罪から性犯罪被害の実態・相談窓口を奈良署の警察官にご説明いただいた。
  • 活動の成果
    -思春期以降の心と体の変化や、女性の体特有の生理、妊娠について考える時間を持ち、それらを自身の体験や将来とリンクさせることができた。
    -生理用品や犯罪手口などを知ることで、自分を大事にするために自分にできることを考えられた。
  • 今後の展望
    体や性に関するテーマとプロジェクトの輪を広げる。

『ジェンダーギャップを考えるカルタ』の制作を通じたSDGsの目標5『ジェンダー平等を実現しよう』の達成 

チーム名:帝塚山大学法学部「専門基礎演習B(末吉ゼミ)」

チームメンバー:大学生年代

  • ビジョン
    カルタで遊びながらジェンダー問題を「知る」「学ぶ」「議論する」ことを重視
  • 活動を始めたきっかけ
    大学のゼミでSDGsの目標5「ジェンダー平等を実現しよう」に関する成果物の制作を考えた際に、カルタを使えばメッセージ性も強く、遊びながらジェンダー平等の大切さについて知ることができると考えたため
  • 活動内容
    ▼新聞・ラジオ・テレビ取材を通じた広報
    ▼大学祭で来場者が札を作ることができる参加型のカルタの展示ブースを設置
    ▼学外への出張ワークショップや研修の実施
  • 活動の成果
    新聞・ラジオ・テレビからの取材を受けたり、出張講義の依頼を受けたりした。また、「ジェンダーギャップを考えるカルタ」をモデルとしたカルタが他県で制作された。
  • 今後の展望
    毎年その時代の社会情勢を反映したカルタの制作を継続しながら、1人でも多くの人々にジェンダー平等を実現することの大切さを理解してもらう。

ココカラテラス!!パープルリボンキャンペーン

チーム名:アマテラス・ひなたgirls

チームメンバー:高校生・大学生年代

  • ビジョン
    女性や少女への暴力がなくなり、誰もがSOSを出せる社会
  • 活動を始めたきっかけ
    -「女性に対する暴力をなくす運動」に参加し、日本のジェンダー現状を改善するため行動したいと考えた
    -都城市役所「女性に対する暴力をなくす運動」の展示に参加
  • 活動内容
    -宮崎県のパープルリボンキャンペーンに参加-都城市役所でユースメッセンジャー・ジェンダー平等について展示
    -宮崎県男女共同参画センターにてアンケート調査報告と今後のイベント提案
  • 活動の成果
    -宮崎市街地でキャンペーングッズを200個配布
    -都城市役所周辺に懸垂幕とのぼりが新たに設置
    -県内の中高大生対象のアンケートを通して、ジェンダー現状を知り、新たな課題と今後の目標が見えた。
    -宮崎県男女共同参画センターにて、アンケート調査報告と今後のイベント提案で評価を得た。
    -プレゼンテーションをおこない、活動の理解が深まり、積極的に参画する意欲が湧いた。
  • 今後の展望
    -パープルリボンキャンペーンで学生の意見も取り入れた運営が始まった。
    -ボーイスカウト、学生、他団体を巻き込む。
    -都城市でもパープルライトアップやイベントが開催されるように活動する。