第1回コミュニティアクション チャレンジ100 アワード(2019年)受賞チーム

第1回 CAC100アワード表彰式

10月14日にSYDホールにて表彰式をおこない、コミュニティアクション賞2グループ、チャレンジ賞4グループ、日能研賞1グループを表彰しました。第1部での表彰式と活動紹介、受賞者の活動報告のあと、第2部ではコミュニティアクション賞受賞者と審査員によるパネルディスカッション「少女と女性が生きやすい社会の実現に向けて」がおこなわれました。

2018年4月1日から2019年3月31日までに、活動報告のあった2018年度の「プロジェクト」66件について審査の結果、以下のとおり決定しました。

コミュニティアクション賞 2グループ

歩く国際協力・オラブプロジェクト

チーム名:オラブ

公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパンが実施している活動「Walk in Her Shoes」を活用し、少女が教育を受けうることのできる社会に向けて取り組みをした。

  • ビジョン
    世界の同年代の女性たちが、当たり前に教育を受けられる、よりよい世界をつくる。
  • ゴール
    -同年代の少女たちが、私たちと同じように教育を受けられる社会になる。
    -多くの人が「歩く国際協力」について知り、ともに行動をし、理解者が増える。
  • 影響を与えた数
    -1日8000歩を歩き、多くの人に歩く国際協力を知ってもらう。
    -クラウドファンディングにより、35,000円の支援を得た。
  • 活動の成果
    -この活動に賛同した小学生たちの一生懸命さが、周囲の人たちの心に響き、協力者が増えていった。私たちにできることが身の回りにはたくさんあり、やる気になれば、何にでもチャレンジできることに気付いた。
    -合同新聞社を訪問し、企画したチャリティーウォークの記事の広報を依頼したところ、大きく取り上げてもらえ、県知事の奥様から励ましの言葉をいただけた。
  • 今後の展望
    -同じ女性として「私たちができること」を多くの人に知ってもらい、理解者を増やし、仲間を増やしたい。
    -私たちが今まで当たり前だと思っていたことが、世界でも当たり前になるように、これからの活動にチャレンジしていきたい。

そなえよ乙女

チーム名:そなえの極み乙女

自然災害の多い近年、京都市が発行した『女性のための防災ノート』を知り、女子中高生の視点でもっと対象年齢の幅を広げた防災ノートを作ろうと考え、作成し、各所に配布をおこなった。

  • ビジョン
    災害にあっても多くの人が困らないで避難生活を過ごせる社会にする。
  • ゴール
    女子中高生が考える災害時に必要な情報をつめたノートを、多くの人に携帯してもらえ、そして何かあれば活用してもらえるように作成し、配布する。
  • 影響を与えた数
    -防災をテーマとしたイベントで、作成したノートを800人に配布し、携帯を呼びかけた。
    -防災訓練時に小学校で、作成したノートを配布した。
  • 活動の成果
    防災ノートを受け取った人たちから、「STOP the暴力についても書かれていて、日頃、話題にしづらい内容であったので、ありがたかった」「持ち物や防災知識はもちろん、癒しになる写真を貼る欄があることに感心した」という声をいただいた。 防災ノートを作ることにより、自分たちも防災について改めて考え、興味を持つきっかけになった。
  • 今後の展望
    小学校で開催されるPTAとおやじの会主催の防災キャンプでガールスカウトのコーナーをもち、私たちの防災ノートを配布し、防災に必要なことを子どもたちにもっと広めていきたい。

日能研賞 1グループ

ありがとうの輪を広げよう~ガールだヨ!全員集合!~

チーム名:神戸地区協議会SR ミーティング in 神戸まつり2018

ガールスカウトの認知度が低く、「ガールスカウト」を「ガールスカート」と勘違いされたり、ユニフォームを着用して活動していても、「あのグループは何?」という目で見られることから、認知度を高めるための取り組みをした。

  • ビジョン
    ガールスカウトの名前と活動のよさを理解してもらい、一緒に活動する仲間を増やす。そのことにより、よりよい社会へとつなげる。
  • ゴール
    ガールスカウトの存在とそのよさをもっと知ってもらい、神戸地区の仲間を増やす。
  • 影響を与えた数
    神戸まつり来場者、パレード参加団体等 パレードは、約1150メートルを約40~50分かけて歩いたので、沿道にて、多くの方に見ていただいた。 サンテレビでの放映時間 約1分20秒
  • 活動の成果
    「神戸まつり」という地元のお祭りに参加することで、ガールスカウトを地域の方々にしってもらうことができた。パレード観客だけでなく、テレビ中継を見た人にも知ってもらうことができた。
  • 今後の展望
    今後もシニアスカウトやレンジャースカウトが企画から携わっていきたい。展示物なども含め、ガールスカウトの活動の様子が伝わるような伝え方をしていきたい。

チャレンジ賞 4グループ

西日本豪雨災害復興支援ボランティア

チーム名:奈良教育大学ユネスコクラブ

2018年7月に発生した西日本豪雨災害を受け、自分たちができることを行動化しなければならないとの想いから、ボランティアチームを結成し、災害支援をおこなうとともに、防災意識の向上にむけて取り組みを進めている。

  • ビジョン
    -次世代教員として、自身の防災意識を向上させること。
    -被災地の復興を支える一助となること。
  • ゴール
    女性や高齢者、子どもなどを含む、豪雨によって被害を受けた人々の復興を支える。
  • 影響を与えた数
    -2018年7月~11月間の11回、岡山県岡山市および倉敷市でボランティア活動をおこなった。
    -活動で得た学びを発信するために、12月に被災地ボランティアシンポジウムを開催した。
  • 活動の成果
    一人暮らしの女性のお宅を継続的に訪問し、復興のサポートをすることができた。現地での活動や、現地の方々とのかかわりをとおして、防災意識を向上することができた。
  • 今後の展望
    今回の取り組みをとおし、かかわった学生の防災意識を向上することができたので、さらに多くの学生に防災意識を広めるため、被災地を訪れる1泊2日の活動を企画中。

ピンクリボンプロジェクト

チーム名:PRG(ピンクリボンをPRするガールズ)

NPOのパンフレットから、ピンクリボン活動を知り、特にお母さん年代の人たちに検診を呼びかけ、ピンクリボン運動PRのための活動をおこなった。

  • ビジョン
    自分の周りの人のために、より健康な生活が送れるよう、みんなで支え合い、助け合う社会(地域)になる。
  • ゴール
    乳がん啓発キャンペーンをおこなうことで、検診への声かけ、早期発見、早期治療につなげることができる人を増やす。
  • 影響を与えた数
    -ピンクリボンアンケートの回収 100枚以上
    -ピンクリボンカードの配布、啓発グッズの配布 100人以上
    -触診モデル体験 20人以上
  • 活動の成果
    ピンクリボンに関するクイズをおこない、多くの人にピンクリボンを知ってもらうことができた。また、乳がんに関するアンケートをおこない、集計結果を展示により報告することができた。
  • 今後の展望
    ①自己チェックは早い時期から始めた方がよいことを伝えたい。
    アンケートの結果、40歳以下、特に高校生はまだ早い、自分には関係ないと感じている人が多かった。若い人は検診での男の先生への抵抗感や、検診が恥ずかしいと感じているので、自分でおこなうセルフチェックから実行し、自分で触診してもわからない場合や、少しでも異常を感じたら、病院へ行くことをもっと伝えていく。
    ②乳がんについて調べ、学び、正確な知識を持ちたい。
    早期発見、早期治療ができれば、自分自身を含む女性の命が助かるので、そのためにも自分の体についてもっと興味を持つように伝えていく。

いじめをなくそう!

チーム名:平城東中学校生徒会

いじめが起きている現状、学校に登校ができない生徒がいる現状から、学校に行きたいと思える空間をつくりたいと考え、よりよい学校となるよう取り組んでいる。

  • ビジョン
    学校でいじめがなく、すべての生徒が楽しく学校に来られるようになること。
  • ゴール
    学校内でのいじめをなくすこと、起こさせないこと。
  • 影響を与えた数
    全校生徒360人にいじめについて知ってもらい、考えてもらった。 いじめを起こさせる暗い雰囲気をなくすため、地域の人の手も借り、校内を清掃した。 全校生徒360人に対し、「奈良ストップいじめ 3カ条暗記テスト」を実施し、標語を広めた。
  • 活動の成果
    よりよい学校づくりのため生徒会を中心とし、学校内、地域へといじめに関しての関心がひろがりつつある。
  • 今後の展望
    この活動をとおして私たち生徒自身が学校のいじめについて学び、深く関心を持ち、どうすれば学校がよりよくなるかを自分たちで考え、行動を起こすことができるようにする。

ジェンダーレスプロジェクト

チーム名:にじいろ

少女や女性が、自身や周囲の無意識なジェンダーバイアスによって、進路や考え方を制限していることに気付き、ジェンダーバイアスを取り除き、自信をもって行動できるよう、現状を伝え、意識の改善に努めた。

  • ビジョン
    ジェンダーバイアスがないことが、当たり前の社会になる。
  • ゴール
    ジェンダーギャップが存在していることに気付き、それぞれがジェンダーバイアスのない社会にするためにできることを実行する。
  • 影響を与えた数
    -大学で、「子どもの保育と人権」の授業を1コマ(1時間半)いただき、こども教育学科の1年生35人と学部長に向けて、ジェンダーバイアスに関する取り組みを発表した。
    -ガールスカウトの活動においても、さまざまな場で理解促進に向け、発信をおこなった。
  • 活動の成果
    全員から自分自身の体験をふりかえったり、考えを巡らすようなコメントをいただいた。また、保育者になる人たちにとって、新しい刺激となった。
  • 今後の展望
    各年代にあわせたPowerPointの資料を作成し、公開していく。 合わせて、保育者向けの研修会の企画・運営を考えている。