第5回コミュニティアクション チャレンジ100 アワード(2023年)受賞チーム

2022年11月1日から2023年3月31日までに活動報告のあった、2023年度「プロジェクト」19件について、書類およびプレゼンテーションにて審査の結果、以下のとおり決定しました。 10月22日(日)ガールズメッセ2023にて受賞チームの活動報告と表彰をおこないました。各チームの活動内容をご覧ください。

コミュニティアクション賞 2グループ

レッドリボンときずな

チーム名:あまおうれっど

チームメンバー:中学生

  • ビジョン
    正しい知識と行動を起こし、予防や治療の機会が平等にある世界になること。
  • 活動を始めたきっかけ
    世界中のHIV陽性者のうち53%が女性と少女であり、ジェンダー平等が推進されていないこと、適切な治療を受けられない地域があることを知り、差別や偏見のない社会を一緒に目指すコミュニティの輪を広げたいと思った。
  • 活動内容
    市から動画作成支援を受けHIVとエイズに関するアニメーションを制作した。高校生と大学生に上映会とアンケート調査をおこない、レッドリボンを配布した。
  • 活動の成果
    176人のアンケート結果から、過半数に『行動を起こしていきたい』などの認識の変化を促すことができた。市と協働しておこなった上映会では、もっと多くの人に見てもらうべきとのご意見を頂き、確実にコミュニティの輪が広がっていることを実感した。
  • 今後の展望
    より多くの人に見てもらうために、アニメーションを市に寄贈した。今後も情報発信を続けていきたい。

ガールスカウトがつなぐ畑の恵み・幸せの輪

チーム名:スカウト菜縁

チームメンバー:小学生・中学生

  • ビジョン
    ガールスカウトの畑から、たくさんの人を笑顔にする。
  • 活動を始めたきっかけ
    耕作放棄地を農業体験の場として再生、畑から得られる作物や景観という恩恵を生かし地域とつながりたい。
  • 活動内容
    -10種以上の作物栽培と地域環境美化
    -1000本以上のヒマワリを使った平和活動
    -無農薬野菜をフードバンクへ寄付
    -野菜販売の収益1万円以上を少女と女性支援の活動へ寄付
  • 活動の成果
    荒地が畑に変わり、野菜の定期的な寄付やヒマワリを生かした国際平和へのアピール等の活動が地域に認知され、住民から感謝の声や畑への支援を得られた。また、野菜販売により10,300円をケア・インターナショナルジャパンウクライナ支援へ寄付できた。
  • 今後の展望
    畑を「地域とともに楽しむ場」「SDGsを学び実践できる場」にし、地域の子どもを対象とした農業や食料問題への学びと、新たにキャッサバ栽培を通した国際理解の機会を作り、少女や女性への支援の基盤として活動を継続し、理解者と協力者を増やしたい。

日能研賞 1グループ

メディアリテラシー視点の性教育を学校に取り入れたい!

チーム名:さーもん

チームメンバー:高校生年代

  • ビジョン
    性教育に関する正しい知識を得て自分のからだを守れる社会
  • 活動を始めたきっかけ
    レンジャーオンラインミーティングで「包括的性教育」を学び、10代が性情報について正しい情報の選択がわからないという問題を知った。そこで、批判的思考やメディアリテラシースキルを性教育と絡めることで、一人ひとりが自分で情報を判断し、性についての正しい知識を得る一つの側面になるのではないかと考え活動を始めた。
  • 活動内容
    -ガールスカウト日本連盟事業「レンジャーオンラインミーティング」にてアドボカシー活動を計画
    -アドボカシー活動を団内で報告
    -保健体育科の教諭に包括的な性教育の授業内容を提案
    -授業用スライドの作成、中学一年生約160人に向けてスライドを用いた授業の実施
    -生徒にアンケート、先生にインタビューを実施
  • 活動の成果
    -生徒からは「自分の体を守るためにどのような知識を持てばいいのか、どういう固定観念のもとで生きていたのかが分かった」「自分が性に対して、勝手な偏見を持ってしまっていたことに気づいた」等の声をもらった。
    -先生からは「今回の授業で刺激を受けた、学びが増えた」との感想をもらった。
  • 今後の展望
    -もっと「自分ごと」にしてもらう仕組みづくりを改善し、今年度も実施できるよう検討している。
    -自分が相手を傷つけないように学ぶだけでなく、見えないところにある「自分らしさの阻害」に気づくような内容も取り入れる。

チャレンジ賞 3グループ

みんなde照らす!!パープルリボンキャンペーン

チーム名:ひなたザウルス

チームメンバー:高校生年代・大学生年代

  • ビジョン
    女性や少女への暴力が無くなり、誰もがSOSを出せる社会
  • 活動を始めたきっかけ
    -パープルリボンキャンペーンを知らない若者が多いため、大学生と協働して周知を図りたい。
    -「ジェンダー問題を多様な面で考え、自分から声を上げることの大切さ」を学び、自分たちの声を届けたい。
    -宮崎全県下での取り組みの機運が高まった。
  • ゴール
    1.県内各地5カ所(宮崎市、宮崎国際大学、都城市、小林市、延岡市)でパープルリボンに関するイベントを開催する。
    2.多くの団体にイベント参画を促す。
    3.若い人たちに知ってもらう。
  • 活動内容
    -紫のクラフト作成、配布
    -大学、宮崎のラジオ、駅前でパープルリボン啓発活動
    -ジェンダースピーチ発表
    -市役所で展示-企業にパープルリボンの呼びかけ
    -足元を照らすライト設置-上映イベントにパネリストとして登壇
  • 活動の成果
    -各会場で男女年齢問わずジェンダーに関心を持った。
    -インターナショナルキャンプで学んだ事をアウトプットできた。
    -パープルリボンポスター掲示団体が新規6件、パープルライトアップ実施企業3件
    -他団体との協働
  • 今後の展望
    -ガールスカウトとして、男女共同参画推進委員として主体的に地域で活動
    -学生や若者が参画しやすいようにイベントの周知活動を継続-宮崎県の現状を改善するため、学校の探究活動等を通して自分たちから声を上げ続ける。

私たちにできるSDGs ~給食牛乳ストローレスキャンペーン~ 

チーム名:希望ある未来へ羽ばたく私たち

チームメンバー:小学生・中学生・大学生年代

  • ビジョン
    「人間が出すものが他の生物の害にならない世界」や「海の生物などと仲良く暮らせる世界」
  • 活動を始めたきっかけ
    ガールスカウト集会で観た、ドキュメンタリー映画『マイクロプラスチック・ストーリー~ぼくらが作る2050年~』内であった「プラスチック0給食」という活動を基に、給食牛乳ストローをなくせないか考えた。
  • 活動内容
    2022年5月 メンバーが各学校で活動を開始

    Mさん(当時小学6年生)
    ■クラス
    ストローを減らす数の目標を立て、経過をグラフに表す達成したらレクをおこなう
    ■全校
    教員全員、児童会、給食センターの承認を得る実験的にストローを2週間撤廃、実施したクラスへ賞状を授与給食委員で動画を撮影、配信

    Yさん(当時小学5年生)
    ■クラス
    ポスターを作成・掲示、呼びかけもおこなう
    ■全校
    各クラスにポスターを掲示、呼びかけもおこなう保護者へ手紙を配布

    2023年3月
    各学校で給食牛乳パックストロー撤廃が決定
    ガールスカウト千葉県連盟で活動内容を報告
  • 活動の成果
    各小学校でストローを撤廃。柏市でもプラスチック削減と環境問題への意識向上のために、小学校給食用牛乳のストローレス化を決定。
  • 今後の展望
    古紙を燃えるゴミに捨てている人に資源ゴミに出してもらう。資源ゴミに出すと、トイレットペーパーなどにリサイクルできる。

パープルリボンで暴力根絶プロジェクト 

チーム名:missionパープル 

チームメンバー:中学生・高校生年代

  • ビジョン
    性別関係なく誰もが安心して幸せに暮らせる社会
  • 活動を始めたきっかけ
    暴力や性被害に悩まされている方が自らその状況を変えることは非常に難しいという事実から、コミュニティ全体としての意識を高め、地域全体で女性に対する暴力を無くす取り組みが必要だと考えたため。
  • 活動内容
    ・高1男女92人にアンケート
    ・啓発ポスターの制作、地域の幅広い世代の方の目に留まる場所20カ所に設置
    ・静岡県男女共同参画センター「あざれあ」での活動発表
    ・地域の方々が集まるイベントでのブース出展
    ・ラジオ出演
    ・静岡市議会委員、静岡県静岡市清水区長、副区長と対談
  • 活動の成果
    2023年度の清水区でのパープルライトアップ実現について区長、副区長から了解を得た。
    活動に理解を示し、パープルリボンを着用する人を147人増やした。
    女性に対する暴力を自分ごととして捉え、話し合う機会を地域の方々に提供した。
  • 今後の展望
    パープルライトアップ実現に向けて区役所と交渉
    地域の施設、企業との共同企画
    海外の方へのパープルリボンの普及活動