ワールドシンキングデイは、バーチャルな国際交流
1926年にアメリカで開催された、ガールガイド・ガールスカウト運動の第4回国際協議会(のちの世界会議)には、日本からも代表者が参加していました。この会議で、現在も続く世界中のガールガイド・ガールスカウトにとって特別な日が決定されました。
その特別な日は、2月22日。「シンキングデイ」と名付けられたこの日には、世界中のガールガイド・ガールスカウトが国際的な友情を祝うとともに、重要な問題について学び、行動を起こし、自分たちの活動のための寄付活動をします。
2月22日になった理由やワールドシンキングデイをもっと知る
» 生き生きとしたカラフルな糸のように~ワールドシンキングデイ2020~
世界との交流
1926年以来、私たちはワールドシンキングデイに、世界共通のテーマに取り組み、訪れたことのない国や地域に住む仲間たちへ思いをはせます。実際に国内外のガールスカウトたちとシンキングデイカードを贈り合ったり、オンラインで交流する団(地域の活動グループ)もあります。
愛知県第62団の活動 メキシコ連盟のInstagramより
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2022年のテーマは「私たちの世界、私たちの平等な未来~環境問題とジェンダー平等」です。ガールガイド・ガールスカウト世界連盟が提供する活動パックは、世界中で翻訳されています。日本でも毎年、翻訳された活動パックを基本にリーダーたちはワールドシンキングデイの集会をおこないます。
ガールガイド・ガールスカウト世界連盟サイトで各国語の活動パックを見る
» WORLD THINKING DAY 2022 – ACTIVITY PACK
2月になると、同じハッシュタグを使用したSNS投稿が増え、世界中で同じ活動パックを使用したアクティビティが展開されている様子を見ることができます。私たちは世界中のワールドシンキングデイの投稿をまとめたウェブサイトを公開しています。このウェブサイトを見るだけでも、世界の仲間たちとのつながりを感じられます。
世界の問題は自分たちの問題でもあると知る
活動パックでは、クイズやゲームなどを通じて、環境問題とジェンダー平等について学びます。
例えば、リーダーたちは、少女たちが想像しやすいように環境問題で起こるジェンダー不平等について説明します。
「アフリカに住む女の子の町では、干ばつによって、きれいな水が手に入らなくなってしまいました。毎日、遠くまで水を汲みに行かなくてはいけないので、彼女は学校に行けなくなってしまいました。」
日本に住む多くの少女たちにとって、外国で大変な思いをしている同年代の少女がいるということを知ることは、とても大きな驚きとなります。そして、世界で起きている問題について自分ごととして取り組むきっかけを与えます。
小学生からガールスカウトになった指導者(リーダー)の声
”毎年、ワールドシンキングデイでリーダーに教えてもらう世界の問題は、学校やニュースで知ることとは違い、身近な問題と感じられた。そして、問題を知るだけでなく、そんな仲間たちのために自分たちができることを考える機会でもあり、子どもながらにお小遣いからシンキングデイファンド(ガールスカウト運動への寄付)を出すことはとても誇らしかった。その気持ちを少女たちに伝えていきたい。”
世界とつながるワールドシンキングデイ
ガールスカウトには、152の国と地域に1,000万人の仲間がいます。新型コロナウイルス感染症の流行にともない、実際に会いに行くのが難しいここ数年ですが、ガールスカウトは、ワールドシンキングデイの活動で、アナログにそして、バーチャルに世界とつながっています。