歩く国際協力「Walk in Her Shoes2023」 ジュニア・アンバサダーの活動報告
公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパンが主催する、歩く国際協力「Walk in Her Shoes」(WiHS)キャンペーンに、2014年から中学・高校生年代のガールスカウトがジュニア・アンバサダーとして参加してきました。
2023年も3月8日の「国際女性デー」から5月31日までの約3カ月間、18都府県、54人のガールスカウトが取り組みました。
途上国の子どもや女性の置かれた状況を考えながら意識的にたくさん歩くことで、生活のために長い距離を毎日歩くことの大変さや、今後自分に何ができるかを考えるきっかけとなりました。
各地のジュニア・アンバサダーたちから届いた活動報告を、ぜひお読みください。
ジュニア・アンバサダーたちからのコメント
※文中記載の「団」はガールスカウトが地域で活動するグループの名称です。
東京都第71団
アンバサダーとしては初めての試みではありましたが、Walk in Her Shoesには昨年に続いて二度目の参加でした。水汲みのために学校へ行かず、働かなくてはならない女性や女の子の気持ちを身に染みて感じることができました。今後も、そのような環境で生活している人々のことを思い、今自分が与えられている環境を最大限に生かして活動して参りたいと感じました。ありがとうございました。
東京都第166団
春休みには団のみんなで歩きました。雨も降っていてとても疲れたけれど、私たちよりも小さな体でこれを毎日続けている子どもたちのことを思うと、胸が痛くなると同時に、少しでも多くの支援ができればいいなと一歩一歩を噛みしめながら歩きました。イベントは終わったけれど、このような子どもたちが世界にたくさんいることを覚え、忘れることがないようにしたいです。学校では毎月献金もして、困難の中にある人たちを支援しているので、その人たちのことを思いながら献金し、少しでも大きな幸せが、すべての人にあるようにと願っています。
1日でもたくさん歩くと、疲れてしまうけれど、それを毎日、重い水を持って歩いていると思うと、凄いと思いました。自分が、歩くことで、ほんの少しですが、貢献できてよかったです。
長野県第8団
Walk in Her Shoesの活動を通して、水汲みのために毎日遠い距離を歩いている女性が多くいることを知りました。この現状をより多くの人に知ってもらうには自分がよく知ることから始めようと思いいろいろ調べていくうちに、汚染された水を大切に飲んでいる人がいる現状を知り、改善するために、少しでも力になりたいと感じました。シニアレンジャーラリーの際に、この現状を多くの人に知ってもらえるよう説明をし、実際に各パトロールで作った活動のアピールができる旗を持ち約6kmを歩きました。実際に歩いてみてこの距離を毎日歩いている人がいる現状について改めて考えさせられました。この活動で学んだことを友達や家族、団のみんなにも伝えて、多くの人に知ってもらい、問題解決に繋げていきたいです。
長野県第1団
日本ではほとんどの道路が綺麗に整備されているので、毎日歩くということは決して難しいことではない。しかし、毎日飲み水確保のために女性たちが歩いている道は舗装がされていなかったり、危険を伴う道であることがほとんどだと思う。そのような環境に置かれているたくさんの女性たちに、自らもが歩いて思いを馳せることができてよかった。とても良い体験をすることが出来た。
宮崎県第4団
毎日の積み重ねが誰かを1人でも多く救うことができることを願って活動を続けることが出来ました。これからも自分でできることから積極的に行動していきたいと思います。
歩くことを意識していたら、1日7,000歩ぐらい歩くことができました。近くの山に登ったり、学校まで歩いていったりして意外と楽しかったです。
宮崎県第14団
自分の一歩で世界の子の手助けが出来て、この活動に参加してよかったなと思いました。歩くことが好きになりました! また機会があったら歩く国際協力に参加したいです! ありがとうございました。
兵庫県第6団
ちょっとしたことから始めることができるこの活動は本当に良い経験でした。今回のwihsでは歩くということで運動がてらに参加できるという、私自身にも良いことだったのでとてもやりがいのある活動でした。
兵庫県第27団
思っていたよりも自分が普段歩いていないことに気づいた。私よりも年下の少女たちが水を持って長い距離を歩かないといけないことがどんなに大変か少し知ることができたと思う。
愛媛県第6団
今年は思うように歩くことができませんでした。歩くことで健康になったり、寄付ができることが無理のない方法だと思います。来年頑張ります。
静岡県第65団
毎日目標としていた8,000歩は無理でしたが毎日4,000歩は必ず歩けるようにするという小さな目標は達成することが出来ました。また他の団のガールスカウトにも広めることが出来たことも良かったです。この活動がなくても歩くことを忘れずに生活していきたいです。
群馬県第9団
毎日の歩数計測はもちろん、東京で歩くイベントに参加したり、Cの投稿を頑張りました。
歩数計をつけて歩くことは、すごく簡単でした。自分が毎日どのくらい歩いているのかを知ることができて、一日の終わりに歩数計を見るのが楽しみでした。山に登ったり、階段を利用したりして積極的に取り組むことができました。東京でのイベントの参加は、あいにくの雨でとても大変でした。晴れていれば、景色も良いはずで気持ちも軽く終わることができたのかもと思いました。ですが、栃木から参加の二人と共にお話しながら歩くのが意外に楽しくて、無事時間内にゴールできて嬉しかったです。
私は、一番Cの投稿を頑張りました。1日1投稿以上をするのに、Cのアイデアを絞りながら家族や友達の手伝いもあり、100投稿することができました。また、投稿した写真がアイデア賞をいただけて、とても嬉しかったです。みんなによく、「なんのC?」と聞かれることがあり、それを「CAREのCだよ」と誇りを持って答えることができたのがすごくよかったです。また、みんなに少しでも知ってもらえて嬉しかったです。
ガールスカウトのアンバサダーとして短い間でしたが、務められたことが私自身にとって、とても良い経験になりました。ありがとうございました。
大阪府第11団
毎日10,000歩 歩けるように心がけることができました。募金をしながら自分も健康になれるとてもいいボランティア活動だったように思います。
鳥取県第3団
8,000歩 歩くのは思ったより大変で、足の裏が痛かった。この距離の整備されていない道を、重たい水を持って歩くことを考えると、早くこの問題を解決したいと思った。これをきっかけに実状を知ることができて良かった。
茨城県第14団
時々歩数計を持ち歩くのを忘れてしまったり、1日中歩かなかったり、反省するところもたくさんありました。しかし、私が歩くことで少しでも誰かの命を救えるかもしれないと思うと続けることが出来ました。
埼玉県第2団
体調の都合で昨年よりも歩けなかったのが残念ですが、参加したこと、日々のなかで少しでも世界の抱える問題を考えて行動したことに意味があると思います。
愛知県第12団
意識して歩かないと意外と歩いていないことに気付きました。平穏な生活が送れていることに感謝しつつ、私たちのあたりまえである生活ができない人たちがいることを忘れずに日々過ごしていきたいと思います。
たくさん歩きました
苦しい状況で生活している人たちがいることを常に思い、少しでも役に立てることがあるか、自分にできることは何かを考えて過ごしていけたらと思います。
期間最終日までできるだけたくさん歩くことができました。通学で歩くときに世界の子どもたちのことを考えたり、少しでも国際協力に貢献したいと姉と散歩したりしました。このような機会に参加できてとてもいい経験になりました。
岩手県第5団
今回ジュニアアンバサダーとして参加させていただきました。この活動はシニア3年の頃から始めて、ガールスカウトの活動していない周りの友達や学校でも広め、多くの人にこの活動を知ってもらおうと励んで来ました。世界中の女の子たちのことを考えながら歩くこと、自分が歩くことで苦しんでいる女の子たちを助けることが出来ていると考え、疲れたなというときでも歩くことが出来ました。
この活動をもっと多くの人に広めるためにこれからも毎年活動していきたいと思います。
リーダーの声
宮城県第12団
団から2人がジュニアアンバサダーに応募しました。普段の集会を持つことも日程調整が難しいのですが、それぞれがそれぞれのペースで歩いていたようです。
4月に県連事業として、塩釜市浦戸諸島「野々島ウォーク」を行うことに合わせ、ガールスカウト2人がプログラムの一部を担当しました。①自分たちが取り組んでいるジュニアアンバサダーについて知ってもらう。②世界の少女たちの水に関する現状や問題、課題を伝える。
それをどのように伝えるか、2人は他の団のレンジャーを巻き込み、当日までに準備を進めました。紙芝居風にしたり、クイズ形式にしたり、水運びゲームで体感することでブラウニーやジュニアにも分かりやすく伝える工夫をしました。一人は参加ができないことが事前に分かっていたので、2人で計画を立て、準備をし、当日は巻き込んだレンジャーたち数人の協力を得て、約60人の参加者にジュニアアンバサダーとして取り組んで感じたことも含めて伝えることができました。
各個人で歩いて、普段ではないほどに集中的に集会を重ね、世界の水に関する少女の現状を知り、世界的な課題、リーダーシップ、伝え方など多くのことを学んだと思います。浦戸諸島は島なので、かつて真水が手に入りにくい場所であったことも、関連して考えやすかったと思います。船の時間により、滞在時間に限りがあり、「C」の写真を撮る計画を立てながら、実施できなかったのが残念でした。 期間は過ぎましたが、今回のことを機会に引き続き自分たちに何ができるかを考え、実践するようにしたいと思います。
歩く国際協力「Walk in Her Shoes2023」のご報告
ケア・インターナショナル ジャパンのウェブサイトにも報告書が掲載されています。