Chip Camp in広島 開催報告 part01
「半導体開発の最先端現場で働く女性エンジニアとガールスカウトがリアル対談!」
2024年4月、ガールスカウト日本連盟はマイクロン財団の支援、広島大学の協力を受けて、女子のためのSTEAM教育*事業「Chip Camp in 広島」を開催しました。
3度目の開催となる今回は、15都府県から46人の中学生が参加しました。本ブログでは、3日間の豊富なプログラムの中から女性が特に活躍した活動にハイライトし、3回に分けて報告します。
|実施日|2024年4月2日~4月4日 |場 所|江田島青少年交流の家、マイクロンメモリ ジャパン 広島工場 |講 師| 広島大学 大学院 人間社会科学研究科 川田和男 教授、鈴木裕之 准教授 マイクロンメモリ ジャパン 金子幸治 氏、神先幸子 氏 エンジニア 新川明迪 氏、景山理菜 氏 |ゲスト| 広島県 玉井優子 副知事 マイクロンメモリ ジャパン ジョシュア・リー バイスプレジデント |
*STEAM教育:Science、Technology、Engineering、Art、Mathematicsを統合的に学習する、理数教育に創造性教育を加えた教育概念
女性エンジニアとのトークセッション・広島県副知事からのエール
4月4日 Chip Camp参加者は、半導体リーディング企業である マイクロンのクリーンルーム見学と、女性エンジニアとのパネルセッションのため、東広島にあるマイクロンメモリ ジャパン広島工場に向かいました。
マイクロンメモリ ジャパン ジョシュア・リー バイスプレジデントが、歓迎のメッセージをくださいました。
「マイクロンへようこそ! 全国から皆さんが集まり、こうして笑顔を向けてくれてとてもうれしいです。中学生という若い年代からSTEAMの学びに挑戦しに来てくれて、とても心強く思います。皆さんの頑張りを歓迎、応援します!」
玉井優子(たまい ゆうこ)広島県副知事が訪問され、会場に集まる参加者に応援メッセージをくださいました。
「世の中を変えた半導体、最先端の学びに集まる皆さんをうれしく思います。いろいろなことに興味を持ってください。Chip Campの後もチャレンジし続け、世の中を良いものにしていってください。」
貴重な機会をいただき、中学生から副知事への質問として、副知事のお仕事を教えていただきました。
「副知事として、大切なことを決定するサポートをしています。経済で言えば、県の経済力を高める企業がより仕事をしやすいよう、サポートする。まちづくりで言えば、より快適な車道歩道のため、優先順位をつけて道路整備工事にゴーサインをかける。教育で言えば、教育のあり方を議論する、など多岐にわたります。県で生活している皆さんがよりよく生活できるように物事や予算を決めて、実行に移しています。」
社会を変えるリーダーの力強いお話を、中学生たちはやや緊張の面持ちで真剣に聞いていました。
エンジニアと中学生のトークセッションでは、進学や就職など、中学生ならではの未来の描き方のヒントとして、参加者代表5人から女性エンジニア 新川明迪さん、景山理菜さんへ質問をし、お話をお伺いしました。
〈きっかけ〉
Q 子どものころ、好きなことは何でしたか?
A 外遊びが大好きでした。動物が好きだったことは理系に進むきっかけになりました
Q 理系のよいところはどんなところですか?
A 生活、医薬品、自然の摂理、日常の現象の理解に役立つところです
〈進路の決め方〉
Q 進路はどうやって決めましたか?
A インターネットより人の話を参考にしました。インターンシップも良い体験でした。
Q 中学のうちにやっておくことはありますか?
A 情報収集、趣味に打ち込む、興味のあることは何でもやってみる
Q はじめてプログラミングしたのはいつですか?
A 大学生のときです。
Q 半導体を知ったきっかけはなんでしたか?
A AIブームから、AIの原動力であることを知りました。
〈仕事への質問〉
Q 入社前はどんな準備をしましたか?
A 英語の基礎、半導体の勉強をしました。会社がどんなことをやっているか調べてわくわくしていました。
Q 仕事のやりがいはなんですか?
A 常に新しいものを作り出すことです
Q 入社後に大切にしていることはなんですか?
A 多様性を大切にしています。いろいろな人の意見を聞いて理解しようという姿勢が大事だと思います。スピード感も大事です。常に新しいものが生まれているので追いつけるようにしています。
Q 今までで一番大変だった仕事はなんですか?
A 今です! AIを使って工場内のスケジュールを決めるテストをしています。AIの答えを検証し、精度を高め、生産性向上に貢献しています。
〈これからのこと〉
Q 夢はなんですか?
A 自分のプランで海外製品のリリース工程を出したいです
Q 今後のためにアドバイスをください!
A 得意不得意にかかわらず、興味のあることにトライしてください!!
エンジニアの新川さん、景山さんのお話から、楽しんで仕事をしている様子と、現状にとどまらず、常により良いものを作ることを目指してアクションを起こすマイクロンの社風を感じることができました。