安倍首相にガールスカウトが「少女たちが創る、日本の未来」への宣言をしました

わたしたちの活動SDG5,わたしの声とみんなの声,ジェンダー平等の実現,少女たちの声,高校生の声

2013年10月12日(土)昼、今年2回目を迎えた国際ガールズ・デーを記念し、ガールスカウト日本連盟の高校生、大学生5人が首相官邸に安倍首相を訪問しました。

今年のガールガイド・ガールスカウト世界連盟の国際ガールズ・デーのテーマは「Girls in the Lead」です。ガールスカウト日本連盟は「少女たちが創る、日本の未来」をキャンペーンタイトルとし、少女に、社会へのリーダーシップの発揮を広く呼びかけていきます。今回は「女性が輝く社会」を目指し、実現に向けて取り組んでいる安倍首相を訪れ、少女たちがこれからどんな世界を創ろうとしているのか、また、その理想の社会の実現に向けての決意を安倍首相に宣言しました。

動画はこちらでご覧いただけます。

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「少女たちが創る、日本の未来」への宣言

そして、「私たちもすべての少女に対して、チャレンジする姿を見せ、勇気づけていきますので、首相も、私たち少女が女性になるまでに、私たちのポテンシャルを生かせる社会を作ってください。」と、”Girls in the Lead 「少女たちが創る、日本の未来」への宣言”を結びました。

安倍首相「ガールスカウトの目指す社会は、まさに、安倍政権の目指す方向」

安倍首相は、時に深くうなずきながら、真剣に少女たちの意見に耳を傾けてくださいました。
「ここ(宣言)に書いてあることはまさに安倍政権の目指す方向そのものです。2020年までに、約3割の指導的な立場に女性が立つ日本を創っていこうと思います。」とおっしゃいました。
同席した河合千尋副会長からは、ガールスカウト日本連盟に100年近い歴史があることや、女子教育(女子だけの環境で行うガールスカウト教育)の大切さを、少女からの声や調査データに基づきご説明しました。
安倍首相はまた、「ガールズ・デーのことはほとんどの人が知らないと思うけれども、こうして皆さんが来ることで、今から広がっていくといいと思います」と述べられました。

ガールスカウトたちの声 ~安倍首相にお会いして~

「声を直接届けることの意味」

 

3月にスイスで、WLDP(ガールガイド・ガールスカウト世界連盟による、若い女性のリーダーシップ開発のためのプログラム)を受けた中で、世界中にある問題を解決していく方法として「私たちの声を政治のトップに届けること」を知りました。
今回このような機会をいただいて、社会を動かす先頭に立って歩んでいるリーダーに私たちの声を「直接」届けることの意味、社会全体が少女・女性に対して期待していることを肌で感じ、私たちの自信にもなりました。私たちの声を直接、力のあるリーダーに伝えることで、世界を変えることができる!と確信でき、これからさらに社会との交わりを学んでいきたいです。
 私たちガールスカウトはこれからも動き続けながら変化していく運動なので、今回できたつながりを大切にして、少女や若い女性がもっと自分らしく活躍できる社会を目指して、これからも社会とのつながりを広げていけるように頑張っていきたいです。そして、首相の「私たちが大人の女性になっている2020年には、私たち少女が望む社会になっていることを保証します」というお言葉を大切に、さらなる女性の地位向上、私たちの周りにある問題の解決に自分ができること、自分だからできることを考えていきたいです。

ガールガイド・ガールスカウト世界連盟
国際ガールズ・デー2013 アンバサダー 山本千尋

女性が輝ける社会へ

首相官邸へ行って参りました。安倍首相は、私たちが大人になった頃、日本の社会も女性が活躍しやすい環境になっていることを保証しますとおっしゃいました。今、このタイミングで私たちガールスカウトの考え方と安倍首相の考え方が同じ方向なので、本当にとてもよい機会でした。首相と国際ガールズ・デーについてお話しできたことも良かったと思います。
安倍首相と会って、私が直接ガールスカウトとしてお話をさせていただくのは最初で最後だと思いますが、私たちはそれを最後にしません!これからがスタートです。安倍首相と私たちガールスカウトが協力し合い、女性が活躍できる社会を築き上げていくことを誓います。これを機に私たちも女性が輝けるような、男女差別のない、ステキな社会を築き上げていきたいと思っております。

高校生のガールスカウト

ドキドキとワクワクの訪問

事前研修に行く前は少し不安でしたが、仲間と話していくうちに、気づいたら仲良くなっていて、話し合いも進み、事前研修が終わるころには、当日が待ち遠しくなっていました。
そして当日。首相官邸の部屋に入りますます緊張していたのが「もうすぐ首相に会える!」という緊張と期待が混ざった気持ちになりました。「首相入ります」の声で部屋に入ってきた首相の第一印象は、思っていたより普通の方で優しそうな方だと思いました。  この国の政治に関わる人にもっていた厳しいイメージとは全く違い、普通の方だと分かったことで、私たちが声をあげて社会を変えていくことはそう難しくはないかもしれないと思えました。

大学生のガールスカウト

伝えることの大切さ

事前研修でメンバーと話し合いをしたとき、「今まで経験してきたガールスカウトギャザリング(※)とは違う」と感じ、最初はついていくのに精一杯でしたが、それでも、「女性とは」「少女とは」と考えること、意見することは自分にとって大きな経験になり、自分の課題に気付きました。
そして当日。とにかく緊張しました。でも、私たちが伝えたかったことは伝わったと思います。安倍首相は「未来の女性の活躍を保証する」とおっしゃっていました。私たちの言葉をうなずきながら聞いてくれる・・・これが本当に嬉しかったです。そして、私たちガールスカウトも共にがんばらなければいけないと思いました。
今回の表敬訪問で学んだこと、それは「伝える大切さ」ということです。世の中には私たち少女の声に耳を傾け、それに賛同してくれる人がいる。だからこそ、一人でもそういう人と出会うためにも、伝える機会自体を増やすべきだと感じました。そうすれば一人ひとりの意識改革にもつながり、女性の社会進出への道も開かれると思います。貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。

高校生のガールスカウト
※テーマgirl worldwide say “together we can change our world”(一緒になら、この世界を変えられる)に基づいて話し合い行動につなげる、ガールスカウトのプログラム

実体験の価値

首相を一緒に訪問する仲間、サポートしてくださる副会長と初めて会った事前研修では、周囲の熱意と輝きに押されていました。研修では、自分の今までのガールスカウト活動を振り返り、女性についてガールスカウトの立場から考えることで、首相に会うためだけでなく、今後のガールスカウト活動や人生について考えていく上でいい学びができたと思います。それぞれのメンバーから様々な刺激を受け、自分ももっとチャンスをつかもう、アンテナを高くしようと思いました。
今回首相に直接お会いし、自分たちの考えを伝えられたことで、自分への自信だけでなく、ガールスカウトとしての自信や誇りを強く感じることができました。他人から言われて学ぶこともありますが、やはり実体験から学べることの大きさは比べ物にならないくらい大きいと思いました。今後は自分たちがやってみたいことをプロジェクトとして主体的に実現に移し、ガールスカウトたちの声を受け、リーダーとしてその想い・可能性を極力実行に移せるようサポートしていき、一人でも多くのガールスカウトに自分たちの可能性を実感してほしいと思いました。
大学生のガールスカウト