Chip Camp in 東京 開催報告〈part03〉
2024年12月、ガールスカウト日本連盟はマイクロン財団の支援、広島大学の協力を受けて、女子のためのSTEAM教育*事業「Chip Camp in 東京」を開催しました。
*STEAM教育:Science、Technology、Engineering、Art、Mathematicsを統合的に学習する、理数教育に創造性教育を加えた教育概念
|実施日|2024年12月26日~12月28日 |場 所|国立オリンピック記念青少年総合センター、東京科学大学 大岡山キャンパス |講 師| 広島大学 大学院 人間社会科学研究科 川田和男教授、鈴木裕之准教授 東京科学大学 岩附信行工学教授 マイクロンメモリ ジャパン 金子幸治氏、川端晃希氏、景山理菜氏、田中大氏、ナユンジュ氏 |
4度目の開催となる今回は、15都府県から42人の中学生が参加しました。本ブログでは、3日間の豊富なプログラムの中から参加者から反響の大きかった活動にハイライトし、3回に分けて報告します。
最先端の研究現場へ
小学校からの基礎の勉強の大切さを実感する、ロボットレース
3日目は東京科学大学 大岡山キャンパスを訪問し、不思議な性質を持つ素材開発や人に役立つロボットの実演など、最先端の研究を見学しました。
その後、モーター1個で動く、リキシャロボットを制作し、レースをしました。
タイムレースで1位になったガールスカウトに岩附教授から表彰状が授与されました。
優勝インタビューでは、大股の方が早く進むことに気づき、脚の位置を調整したところタイムが縮まったコメントに対して、驚きと歓声が上がりました。
ロボットを動かすことが完成ではなく、更に課題を発見し、限られた時間の中で試行錯誤することで成果を上げました。
体験から学ぶ
3日間をとおして数学、思考トレーニング、技術、半導体と幅広い学びの機会を得ることができました。ここから自分の「好き」の種を見つけ、育てていくことを願っています。
事業運営を支えたユース年代のガールスカウトも「テクノロジーの勉強になった」「先生やエンジニアのお話が新鮮で、知らなかったことばかり。一緒に学べてよかった」と充実した様子でした。
ChipCamp参加者の声
私の中でエンジニアのイメージは「男の人が大半、女の人のエンジニアなんて聞いた事もない、そもそもいるのか?」だったのに対し「今実際に女性でエンジニアをやっている方が目の前にいて、こんなにもさまざまな仕事を任されているんだ。」と自分の考えが、話を聞いていているうちにガラッと変化していって、「女性でもエンジニアをできるんだ。すごい!!もっと気になる。」と、女性ということで、親近感が湧き、エンジニアというものへの興味が心の中ですごく溢れて来たことが今もとてもハッキリと覚えています。
このイベントに参加する前は、数学や理科などの勉強に興味をあまり持つことができなかったのですが、私が好きなものづくりや工作にも数学や理科などの勉強が関連していたので、楽しんで学ぶ方法もあるんだなと感じました。これからは数学や理科などの勉強も自分がすすんで取り組みたくなるような方法を探し、意欲的に学んでいきたいです。
広島大学の先生と学生さんが素敵で優しく、もっと一緒に学びたいと思った。私も将来あんな大学生になりたいと思った。
参加者の保護者の声
参加するまでは心配なことが多々ありましたが、楽しんで帰ってきたこと、レースで活躍したことなどを聞き、安心しました。参加して本当に良かったです。