ジェンダー・ギャップ指数2019と日本の女子高校生の声
世界経済フォーラム(WEF)が調査している、各国の男女格差の大きさ「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」2019年版が、12月17日に発表されました。日本は調査対象となった世界153カ国のうち、121位(2018年は110位)と、G7のなかで最低でした。
ジェンダー平等の実現には100年近くかかる見込みと言われていますが、日本の現状を考えると、日本は、もっと解決に時間がかかりそうです。
日本の問題点と女子高校生の声
日本のジェンダー・ギャップ指数で問題になっているポイントは、ガールスカウト日本連盟が発表した『「ジェンダー」に関する女子高校生調査報告2019』のなかでも、少女たちから“問題である”と指摘する声がありました。
例えば、女子高校生たちの回答には「男女が公平に扱われていない」と判断される場面が多くあるという結果が出ています。
日本のジェンダー・ギャップ指数に影響を与えている「政治」「経済」についても、次のような回答がありました。
ジェンダーギャップ指数「政治」分野の世界と日本の比較
少女たちの回答は、政治分野だけでなく、経済、教育面においても問題があることを明らかにしています。
詳しくは『「ジェンダー」に関する女子高生調査報告書2019』をお読みいただき、少女たちの声に耳を傾けていただきたいと思います。
私たちの世代が、今、この問題に取り組めば、価値観は変わっていく。
10年後、20年後の私たちが大人になったときには、
今当たり前にある価値観は、もう当たり前ではなくなる。
そうすると、そのときにすでに時代は変わっているということになる。
そのためには、今、一緒に声をあげる、
そして、行動を起こすことがとても大切だ。(18歳女子)
『「ジェンダー」に関する女子高生調査報告書2019』を見る(ガールスカウト日本連盟発行)
公益社団法人ガールスカウト日本連盟では、少女と女性の視点に立って、より幸せな社会と未来の実現を目指し、リーダーシップを発揮できる人材を育成しています。少女や若者年代に関する調査を実施し、分析結果を発表しています。