STAY HOME ~おうちでチャレンジ~

わたしたちの活動SDG5,SDGs,STAY HOME,ガールスカウトのバッジ

資源ごみを分別して捨てるガールスカウト

緊急事態宣言が全国に発令され、家庭で過ごすことが多くなった皆さんは、何をして過ごしていますか。

ガールスカウトは、少女と女性が自らの可能性を最大限に伸ばし、力を発揮できる社会環境を作り上げていくことができるよう、SDG5「ジェンダー平等を実現しよう」に取り組んでいます。
現在、緊急事態宣言のもと活動の縮小を余儀なくされていますが、少女と女性の健康と人権を守り、ジェンダー平等を促進するため、世界中でSTAY HOME活動をしています。

STAY HOMEバッジ の取り組み

ガールスカウト日本連盟では、ガールスカウトが家で過ごす時間に取り組める「STAY HOMEバッジ ~おうちでチャレンジ~」を始めました。このバッジプログラムは、家での時間を有効に使って自分にできることを増やすとともに、人に役立つ機会とするための取り組みです。自分の行動が周囲に、社会に影響を与えることを知り、行動を起こすことを目指しています。
いつもの日常が一変し戸惑うこともありますが、今、私たち一人ひとりにできることをおこなっていきしょう。この状況の中でも私たちにできることはたくさんあり、全国のガールスカウトが工夫をして、家でガールスカウト活動をしています。
今回はその中からいくつかの取り組みや活動事例を紹介します。

正しい情報を学ぶ

コロナウイルスについて調べる

コロナウイルスについて調べてまとめ、知識を身につけます。漠然と不安に悩まされるのではなく、正しい情報を得ることで、どのような予防をして、どのような行動をすることが良いのかなどがわかります。そして、いろいろなことがわかってくると、自分が健康でいるために何をしたらよいのかを考えるきっかけにもなります。

医療現場の状況を調べる

ニュースなどで医療崩壊のことや働いている人々のことが取り上げられていることを知り、医療従事者の方々へ感謝の気持ちを伝えたり、自分たちに出来ることを考えたりしています。医療現場で働いているガールスカウトはたくさんいます。彼女たちの頑張りを少女たちは身近で感じ、力になれることを探しています。

コロナウイルスについて調べたことを自分なりにまとめます

自分で決めてやってみる

おうちビンゴ

24の窓(空欄)に自宅でのアクションを記入。おやつ作り・自分の島プランニング・家族で非常食ランチ・草むしりなどなど、どんどん窓が埋まっていく様子をみんなで共有しながらビンゴゲームに取り組んでいます。25個のチャレンジの真ん中は「団のみんなが笑顔で元気にあつまること」。みんなで会って、外に出かけて思い切り活動できるころには「わたしにできること」「わたしが得意になったこと」がたくさん増えているはず。ゲームにして楽しく取り組める工夫がたくさんあります。

ビンゴカード(作成:ガールスカウト東京都第99団)

SDGs問題に取り組む

海の豊かさを守るために、お風呂のお水を大切に使う。陸の豊かさ、自然とともにお庭の草むしり。住み続けられる街づくりのために、ごみを分別して資源に変わるものを見つけごみに出す。どれも小学校低学年から取り組むことができ、気をつけて見たり聞いたりしていると新しい発見があります。年代に応じて社会的課題に取り組み、SDGsの達成にむけ行動していきます。

お風呂掃除に挑戦
庭のお手入れをやってみる

中学生・高校生がビデオ通話でミーティング

オンラインプログラムにチャレンジ。6つのステップで「デートDV」について理解を深めるオンラインプログラムで学び、最後には、キャンペーンをする取り組みになっています。新型コロナウイルスに伴う外出自粛や休業がおこなわれるなか、生活不安・ストレスからDV被害の深刻化が懸念されていますので、暴力について学ぶ機会を増やしておくことは少女たち自身が身を守ることに繋がり、重要な取り組みです。

オンラインミーティングで一緒に学ぶ中高生たち

声をあげる

私たちが、SDGs 「17の目標」のゴールを実現するために欠かせないと考えている目標は、SDG5「ジェンダーの平等実現」です。これを実現することにより他の16の目標もよりよい方向に進むと考えているからです。
声をあげる活動の一つとして「ジェンダー平等の実現には、どのような政策が必要だと思うか」「どの政党を支持したいか」などオンラインミーティングで意見を交わし、それぞれが考えをまとめ、声を届ける活動をしています。
新型コロナウイルスの世界的な蔓延により政治を身近に感じ始めた中高生にとって、自分ごととして考え、行動に起こせる機会となっています。
この活動は、教育協力NGOネットワーク(JNNE)が主催しており、ガールスカウト日本連盟は実施団体の一つです。中学生以上が取り組めますので、興味を持った方はぜひ、5月31日までに参加してください。一人でもグループでも参加できます。
SDG4教育キャンペーン(Facebook)

オンラインミーティングで中高生たちが意見を話し合いました

人の役に立つ

マスクを作って保育園へ寄付

保育園で働く保育士さんたちのマスクが不足して困っていることを聞いた高校生と指導者が、「ガーゼマスク手作りプロジェクト」を立ち上げました。まず、マスクを作るために自分のスキルアップをし、そしてそのスキルを他の人へ役立てる取り組みです。80枚のマスクを市長へお渡しし、市内の保育園へ配布してもらうことになっています。そして第2弾ではマスクと一緒に団委員長が執筆した心温まる絵本も一緒に寄贈。「地域社会での奉仕」はガールスカウト教育で大切にしていることの一つです。

マスクの作り方を学んで作成しました

お手伝いをする

たくさんの子どもたちが家のお手伝いをしています。中には自分で決めたお手伝い(お風呂掃除やお料理など)で「ママペイ始めました」という子も。楽しみながら人の役に立つ工夫がしてあり、お手伝いをする本人も、してもらう家族も笑顔が増えますね。また「初めて急須でお茶を淹れました」という子もいます。真剣なまなざしでみんなに心を込めていれたお茶は、とてもおいしかったのではないでしょうか。
相手のことを思いやり、地域の一員としてどのようなことをしたら良いのか考え実際やってみる「体験による学習」もガールスカウト教育で大切にしていることの一つです。やってみてどうだったのか、ふりかえり、次につなげていきます。

ゴミ出しは50ペイなど、相談して決めています。ペイがたまるのが楽しみ
料理を手伝うのは100ペイです
慎重に急須からお茶をいれます

全国のガールスカウトがSTAY HOME

例年なら新年度が始まり気持ちの良いこの季節、新しい仲間と思い切り外で活動していたことでしょう。しかし残念なことに今年度はそれが叶いません。
ですが私たちはガールスカウトです。ガールスカウト運動はどこにいても誰とでもすることができます。それぞれの場所で「おうちでチャレンジ」していきます。

日常を取り戻すべく日々危険と隣り合わせのなか働いてくださっている医療従事者の方々、その医療従事者のお子さんを預かってくださっている保育士の方々、日用品がなくならないようにお店をあけてくださっているスーパーやドラッグストア、ホームセンターの方々、そこに物を運んでくださっている流通の方々などなど、たくさんの方々への感謝の気持ちも忘れずにいたいと思います。
この感謝の気持ちを伝える取り組みについては別の機会にご紹介します。


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