ガールスカウト流 外遊びのススメ

トリビア#キャンプ,#体験活動,#自己肯定感,#自然とともに,#野外活動

ガールスカウトでは毎年この時期、多くの団(地域の活動グループ)がキャンプなどの野外活動を盛んにおこないます。

そういった活動の中で欠かせないのが、自然の中で仲間と楽しむ「外遊び」。今回は、実際にガールスカウトの集会やキャンプなどで多くおこなわれている外遊びをご紹介します。

ガールスカウト流外遊びの定番!?「追跡ハイク」

「追跡ハイク」とは、先行者が付けた道しるべを追跡者が辿って未知のルートを歩くレクリエーションゲームのこと。「この道をまっすぐ」や「行き止まり」などを表す道しるべに従い、数人のグループで協力しながらゴールを目指します。そのことから「道しるべ」という名前でも親しまれています。体験活動プログラムの一つとして実施している青少年教育施設もあるため、「小学生のときにやった!」という方もいらっしゃるかもしれません。

昔、アメリカの先住民族が狩りをしながら暮らしていたころ、斧で木の幹に傷をつけたり、石をならべたり、鳥の羽を使ったりして、後からくる仲間たちのために自分たちの居所や獲物のあるところを知らせる「特別の合図」を工夫したのが、今、私たちが使っている「道しるべ」の始まりだと言われています。(出典:ガールスカウト日本連盟出版『楽しい野外 はじめの一歩』)

場所はさまざま。自然豊かな公園や山道、やり方次第で住宅街でもおこなえます。多くは草木や石などの自然物を利用しますが、環境やそのときの状況に応じてビニールテープやロープなどを使って工夫します。

道しるべを辿る少女たち
出典:埼玉県第1団
このような道しるべを辿り、ゴールを目指します。
出典:茨城県第41団

ここで、道しるべの一例をご紹介。    

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ガールスカウト日本連盟(@girlscouts_of_japan)がシェアした投稿

距離や難易度、ルールなどは参加者の年齢や実施場所など、ケースバイケースで変えてOK! シンプルな遊びだけに工夫のしがいがあります。

外で遊んで心も体も元気に!

例えば環境問題や地理などの課題、クイズを解きながらゴールを目指すものなどは、楽しみながら特定のテーマに興味関心を持つきっかけになるでしょう。

追跡ハイクは、道しるべの意味を覚えたり問題を解決したりする「頭」、グループのメンバーや自然を思いやる「心」、長い距離を歩いたり匂いや温度を感じ取ったりする「体」、これらを最もバランスよく、そして楽しく成長させられる遊びではないでしょうか。

程よく体を動かし、自然に触れてリフレッシュできるほか、初対面の人同士のアイスブレイクにもなるので、大人の皆さんにもおすすめです。

追跡ハイクのみならず、外遊びによって基礎体力の向上はもちろん、室内よりも五感を刺激して脳の発達を促したり、危険回避能力を身に付けることができるといわれています。

ぜひ学校やご家庭でも屋外での遊びを積極的に取り入れてください。

夏のキャンプの一コマ。 出典:茨城県第41団

 


ガールスカウトでは少女たちが体験から学び、知識と技術を身に付け、さらに挑戦できるようになることを目指し、活動しています。

ガールスカウトを知る

ガールスカウトのSDGsの取り組みを見る