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PROJECT&RESEARCH

女の子の力を伸ばす ガールスカウト教育

ガールスカウトはなぜ、少女・女性だけで活動するのか?

日本のガールスカウトは、創設から90余年にわたり、少女・女性のみで活動してきました。 しかし、男女が同じ環境で教育を受け、活動を行う機会が増える現在、ガールスカウトは「女性だけで活動する理由」を問われています。 英国や米国では、男女別学は、総合的に力を伸ばす環境として、高い教育成果とともに存在意義が認められていますが、日本では、実証されたデータはまだ多くありません。

そこで、ガールスカウト日本連盟では、平成23年に特別委員会「日本のガールスカウト教育を考える会」を設置し、少女と女性のみの環境が育む力や影響について検証してきました。 2年におよぶ文献の収集分析、委員会独自のアンケート調査やインタビューの実施を経て、異性がいない環境における「ガールスカウト教育」が、 少女たちに特徴的な力を育んでいることが分かりました。

この度、現在までの調査結果を「女子だけで活動をおこなう意味」という報告書にまとめました。 そして、平成25年3月24日(日)に、成果報告会としてフォーラムを開催しました。

フォーラムの模様を、皆様にもぜひご覧いただきたく、下記にご報告いたします。(ダイジェスト版と、セッションごとの映像を掲載します。) 当日配布された資料もご覧いただけますので、あわせてご利用ください。坂東眞理子氏の基調講演につきましては文章のみの掲載となることをご了承ください。

女の子を育てるフォーラム

女の子はもっと伸びる
未来を担う少女たちに今、
必要なチカラと環境

日程:平成25年3月24日(日)
会場:国立オリンピック記念青少年センター
参加者:106名

1.基調講演:坂東眞理子氏(昭和女子大学学長)
  テーマ「女性グローバルリーダーを育てるには」

坂東氏からは、女性だけが持つ強みをいかした「よきリーダー」を育てることの重要性が語られました。競争に勝ち抜く・人を率いるだけのリーダーではなく、皆で協力して問題を解決していく新しいタイプのリーダーが必要であると述べられました。また、これからの女性は、自分自身のことだけでなく、世の中を良くするためにはどうしたらいいかを考えられる力が必要とのことでした。「頑張れる女性を育てているガールスカウトの活動には意味があり、未来を担う女性を育てる上で、皆さんは自信を持って活動に取り組んでほしい」という貴重なメッセージもいただきました。

坂東眞理子氏

プロフィール

富山県生まれ。1969年東京大学卒業、総理府入省。青少年対策本部、婦人問題担当室、老人対策室、内閣総理大臣官房参事官、統計局消費統計課長などを経て男女共同参画室長となる。1995年から埼玉県副知事、ブリスベン総領事を歴任し、2001年から内閣府男女共同参画局長、2004年より昭和女子大学大学院教授、女性文化研究所長を歴任。2005年から昭和女子大学副学長、2007年より昭和女子大学学長となり、現在に至る。

2.調査報告:「女子のみの環境が育てるチカラ」(映像:19分)

特別委員会「日本のガールスカウト教育を考える会」委員長
ガールスカウト日本連盟 河合千尋副会長

委員会の2年間におよぶ調査研究の成果が語られました。当日は時間の都合上、すべてをお伝えすることができませんでしたので、下記の資料とあわせて映像をご覧ください。

3.ビデオメッセージ(録画):小池百合子衆議院議員(映像:9分)

小池氏からは、「2030運動」についての説明があり、女性の力を活かす取り組みの進むEUや福井県の事例をお話いただきました。「ガールスカウトの皆さんは、それぞれの地域でリーダーシップの勉強をしている。そこで培ったリーダーシップを、社会・学校・職場で実行し、今後、あらゆる分野の指導的立場を占めるためにもリーダーになってもらいたい」とのメッセージもいただきました。

プロフィール

兵庫県生まれ。カイロ大学卒業。アラビア語通訳を務め「ワールド・ビジネスサテライト」等でキャスターとして活躍後、1992年政界に転身、参議院議員1期、衆議院議員7期連続当選。環境大臣就任、内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)兼任、元内閣総理大臣補佐官(国家安全保障問題担当)を歴任。2006年には女性初の防衛大臣を務める。

4.パネルディスカッション
「未来を担う少女たちに今、必要なチカラと環境」(映像:50分)

各先生方のプレゼンテーション映像

プレゼンテーション①
『女性への教育は どのように変わってきたか、そして!』
プレゼンテーション②
『壁を作らず のびのびと可能性を育むために「女性キャリア」について 』 
プレゼンテーション③
『Why GirlScouting is "GIRL"Scouting?
~どうして“ガール”スカウトなのか?~』
プレゼンテーションの様子 プレゼンテーションの様子

プロフィール

亀田 温子 (かめだあつこ)

十文字学園女子大学人間生活学部教授、日本女性学習財団理事。女性のエンパワーメントをテーマに学校教育、社会教育の領域で幅広く取り組む。1970年代の女性学の動きの中で、研究と実践に取り組む。お茶の水女子大学大学院修了後、文部省社会教育局で女性の生涯学習部署に勤務。広島大学教育研究所研究員を経て、現職。

長野 雅弘 (ながのまさひろ)

名古屋市生まれ。南山大学外国語学部英米科卒業後、公立高校、私立高校教諭を経て、女子校4校の校長を務める。現在、聖徳大学児童学部教授と聖徳大学附属取手聖徳女子中学校・高等学校の校長の任にある。『子供の可能性を伸ばす学校、見逃す学校』、『思春期の女の子の育て方』ほか、著作31冊。取手聖徳女子中学校・高等学校は全国初の女子に特化したプログラム「女性キャリア」の教育特例校に認定される。

和田 照子 (わだてるこ)

長野県生まれ。早稲田大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科修了。1995年、(社)経済団体連合会(現 日本経済団体連合会)入局。2002年より米国留学。ジョージタウン大学ロースクール修了。ニューヨーク州弁護士資格取得。国際通貨基金法務局インターン。現在は、(一社)日本経済団体連合会 経済基盤本部主幹。ガールガイド・ガールスカウト世界連盟理事。

総合司会・コーディネーター

平松 由美 (ひらまつゆみ)  フリーアナウンサー

参加者からは、「このフォーラムの内容をヒントに、保護者やガールスカウトを知らない方たちに、この運動について伝え理解者を増やしていきたい」という感想や、「ガールスカウト教育の素晴らしさが再認識できた」「活動の意義を改めて確認できた」等の声が寄せられました。

ガールスカウトは、“女の子が主役になれる”場所であり、そこで少女たちは、自分の人生を自分の手で切り拓くための力をつけています。今後も、委員会では研究を重ね、ガールスカウトで養われる力を証明し、取り組む必要のある課題も突き詰めていく予定です。

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